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キノコの世界13

「そろそろ行くわ」

 少女の言葉に小人は寂しげな表情を見せた。

 小人は少女の手を引きとあるキノコの前へ連れていく。
 そこでは蛹がちょうど羽化し、巨大な蝶が翅を広げていた。

「綺麗ね」

 思わずこぼれた少女の言葉に。

「乗ってく?」

 小人は蝶を示す。

「やめておくわ」

 蝶は少女を掴むと空へ舞い上がった。

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 140字小説です。

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夜兎烏 Night Rabbit Crow
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