「料理で繋がる愛」は性別も年齢も超えるチカラがある
あなたは昨日誰と何を食べましたか?
私の大好きな連続ドラマ
「きのう何食べた?」
劇場版ムービーを
アマゾンプライムで楽しみました。
いつもこのドラマは、食べ物・愛・やさしさに満ちたドラマで、
シーズン1から楽しんでいます。
今回の劇場版は、シロさんとケンジが50代になり、
それぞれ身体の変調を感じながらも、お互いを思いやりながら
繰り広げられるストーリー。
見どころは2つ。
「きのう何食べた」のレシピがいつも気になる!
弁護士で稼いでいるわりに、生活に堅実なシロさん。
シーズン1では月の食費を25,000円でやりくりするのに燃えています。
主婦的な視点で買い物したり料理するシロさんがいい。
シーズン2ではケンジのコレステロール対策のため、
お魚料理が増えて30,000円になり、
今は36,000円でキープ。
それでも、季節の野菜やリーズナブルな材料で
楽しく料理をつくるシロさん。
そして手作りの料理を嬉しそうに食べるケンジ。
おいしいものを二人でおいしいねといいながら食べるシーンは
愛らしく、心が優しくなります。
今回の劇場版でもマネしたくなるレシピがいくつも!
愛に包まれたストーリー
シロさんは、「弁護士」、
そしてきちんとされたご両親の間に生まれた長男さんです。
実家に帰るといつも和服で料理をなさるシロさんのお母さんを見ていると
きちんとしつけをされた昭和の家族に育てられた
優等生なシロさんなことがわかります。
シロさんのご両親は
同性愛者であるシロさんを理解しようと努めているものの
シロさんとパートナーであるケンジさんとの関係性に
まだまだしこりを残しています。
息子さんを認め、リスペクトしたいご両親と
でも100%受け入れられない気持ち。
そしてそんな両親を理解しようとしつつも、
ケンジとの関係を認めてもらえない状態に葛藤を感じるシロさん。
そんなシロさんを自分の気持ちを抑えながらも理解しようとするケンジ。
どの人の心も、お互いを愛するがうえに、出てくる感情なのです。
このドラマ・映画は愛にあふれているんです。
そしてお互いを思う気持ちが、またやさしい。
シロさん、ケンジさんの人柄と関係性が、
回りに出てくる登場人物をやさしくするのだと思います。
シロさんとケンジさん
ドラマでは50代になり、お互い両親のことや身体のこと、
ケンジさんは、美容師さんなので髪への悩みや(リアル!)
若い世代の価値観に触れるなど
私たちが日ごろ感じていることがストーリーのあちらこちらに
ちりばめられています。
だからこそ、この作品に心奪われるのか。
あなたのそばにもいそうな、シロさんとケンジさん。
二人でテーブルに座り、朝・夜
おいしいものをおいしいね、と言って生活できることの幸せが
愛とやさしさを生むこと、
節々から感じられる映画です。