国連事務総長、化石燃料業界に烙印メッセージ
雑誌The New Yorkerを購読し始めた理由の1つは環境問題に関する記事が気に入ったからだ。今日の記事もかなり勉強になったし、注目に値すると思うが、どんなトピックに触れても、過激に反対する輩がいる。新型コロナウイルス感染症に対しても同様だ。
私も新型コロナ対策が大変だという愚痴をSNSで零したことがある、すると新型コロナウイルス感染症陰謀論者からダイレクトに「バカ」と書き込まれたことがある。私に言わせば、次のような表現になるかな。ちょっと覚えた単語をちりばめてみた。変な英文かもしれないが、ライティングの勉強。私を中傷した輩に「★ね」、と私も言いたいけど、ダイレクトに言えない小心者だ。
Their assertion, not substantiated, allegedly pressed on me, which turned into a baseless slur.
今日の話題に戻るが、今日の記事のタイトルに「Searing Message」と書かれている。本当にプロのライターだと感心させられたのは、「sear」には、文字通り「焦がす」という意味と、苦しみを与えるという意味があるからだ。温暖化問題に絡んだ記事なんで、この言葉を使ったのだろう。自分でも使えるようになりたい。
国連事務総長の名前を知っている?「アントニオ・グテーレス」元ポルトガル首相だった人であるが、彼は温暖化問題に対して、かなり辛辣なメッセージを今まで世界に向けて発言していた。
さあ、私のテーマは英語の勉強なので、ここから知らない単語や表現にスポットを当てていく。
実は、前回の記事で初めて知った「euphemism」であるが、記述し忘れていた。この記事でも再び使われているので、頻出単語だった。「婉曲語」「婉曲語法」である。この変化形も一緒に覚えておこう。「euphemistic」と「euphemistically」
「full and frank」も知っておくべき表現だろう。ここにあるように「full and frank exchange of views」という表現で使われているけど、「full and frank disclosure」という法律用語もあるので併せて覚えておこう。
そして、「and so on」という、「などなど」という表現であるが、そういやあ「and so forth」という表現もある事を思い出した。じゃあ違いは?
ネット社会は本当に便利だ。知らないことが直ぐ解るのがいい。祐樹せつらさんの次のページが参考になったので、紹介しておこう。
まあ、ここを読んでも「and so forth」とのニュアンスの違いは分かりにくい。多分、よりフォーマルな言い方なんだろう。私がよく読む医科学系の文献では、「and so forth」が多いような気がする。正しいかどうか別にして、「and so on」とか「and so forth」を口語的に使用する時は注意した方がいいだろう。
こういう表現も個人的に好きだ。「put A at risk」という表現は知っているが、実例をもってこの表現を修飾する方法を知るいい機会になった。「hurtling past」って上手いよね。「hurtle」って言葉を知っていても、こういう風に自分では書けない。似た言葉に「hurl」があるけど、間違わないように。
グテーレス氏のコメントで私が好きなのは次
化石燃料を止めれば混乱は生じる。しかし、それが破壊の終焉に繋がる。今の温暖化問題の鍵は、この一言に集約されている。しかし、私を含め、これを読んでいる読者に実践できることか?今私は自宅にいる。時間帯は夜で、部屋に電気をつけている。この文章を入力するためMacに向かっている。寒いからエアコンもつけている。全て化石燃料で作られた電気を利用している。電力会社は電力料金を引き上げたけど、これは電力会社の社長の暮らしを維持するためだ。社長を蹴落とすために、その電気の使用を止めらる? 暖房を止め、夜になっても灯りを使わず、Macも触らない生活…
温暖化を止めるために、化石燃料を利用する電気の使用を止めなければならない。今の生活水準を下げずに到達できるのか? 当然のように混乱が生じるだろう。しかし、それに取り組まねばならない状況だという。実は、高騰していく電気代を抑えることが温暖化問題に向き合う意味に似ているように思える。
「excoriation」は、「激しい非難」という意味で、ここから思い浮かぶ単語は、「condemnation」や「tirade」があるが、この違いが分からない。
ネットで調べても出てこない、こういう問題を理解するに、ネイティブな人間に伺うしかない。これらの単語のニュアンスの違いが解れば教えてほしい。ここの読者に英語の達人が多いのでコメントを頂けると有り難い。
自分の英語力の無さを改めて実感させられてしまったが、気を取り直して進めていく。
「rake」という単語、本質の意味は、「熊手」とか「熊手で集める」であるが、この言葉を使った熟語は色々あるし、よく出てくるので覚えておかないといけないだろう。
ここで使われているのが、「rake in」である。「熊手でかき集めるように金儲けをする」という意味になる。
少々単語力が増えてくると、辞書を調べていても、知っている関連語に出会えることが増えてきたので、更に単語の理解度が上がってくる。「outspoken」という形容詞を調べると、はっきりと発言する、歯に衣着せぬという意味で、反意語が「reticent」と説明していた。知っている単語が出てくると嬉しい。歯に衣着せぬという同意語が「blunt」と書かれているが、私が覚えていた意味は、「鈍い、なまくら」なので、覚え切れていない意味があった。もう一度辞書を調べて確認しなおしてみると、「ぶっきらぼう、無遠慮、率直」という意味もあった。
単語を調べるたびに関連語が頭に入るようになるので、英語辞書も面白い。
グテーレス氏のこの態度は凄いですね。ここで国連からClimate Action Summitに招待されなかった主要国とはどこなのでしょう?
「writ」という言葉も知らなかった、「令状」という意味で、国境を関係なく動ける権限がある。
ここでさり気なく、タイムリーに中国から飛来してきた気球に触れている、「spy balloons」だが、そんな事を論じるよりも、温暖化問題に取り組むことが地球の歴史において最も重要になるだろう。
バチカンのローマ教皇も気候問題に対して、とてつもない長い文書を残しているが、それを一言でようやくしたのが次の文章。
実は、この文章の前に、「you could do worse than」というフレーズが差し込まれている。「それより悪いことができる」という意味から、反転して「するのも悪くない」という意味になる、更に悪いことができるのなら、現状も悪くないという意味だろう。これは覚えるしかないだろう。
「greenwashing」も環境問題に取り組むなら知っていないといけない言葉で、「環境に配慮しているように装いごまかすこと」になる。
2006年に「不都合な事実」というドキュメンタリー映画に出演したノーベル賞受賞者、アル・ゴア前副大統領も環境問題に対して歯に衣着せぬ物言いをする人だ。
この文章、サラッと読むと、最後の「progress」の意味をはき違えてしまった。「自分ら(化石燃料業界)の発展を止める?」と一瞬理解に苦しんだが、この文章の前に、「Whenever there’s legislation proposed to deal with climate change,」というフレーズがあるので、読み直すと、この「progress」の意味は、「法令の制定の進展を止める」という意味になる。まだまだ一読でこういう文章を理解する力に欠けている。
この直ぐ後に続く文章の「ever」の使い方にも戸惑ってしまった。こういう基本単語をしっかりと理解しないといけないね。
そして、イーロン・マスクがTwitter社を所有してから、フェイクニュースが劇的に増え始め、環境問題に対するツイートも荒らされ始めている。「climae」で検索すれば、「#ClimateScam」が1番最初にでくるそうだ(私は登録してチェックしているよ)。
SNSで使われる単語は知らない言葉が多い。「charlatanism」は、知ったかぶりという意味、そこから、「charlatan」がペテン師、連想する言葉は、「fabulist」だ。知ったかぶりから、発展して、学者気取りという意味の「pedant」も覚えておこう。雑誌The New Yorkerでは頻出語だ。
「collectivist BS」というのもよく分からなかった。辞書で調べてみると、集産主義者というが、左翼、社会主義、ファシズムの類義語になるようだ。ここに「BS」がついているけど、これがよく解らない。やっぱり「BullShit」の事だろうか?
「soros and gates」も「?」であったが、ちょっと調べてみて、「ジョージ・ソロス氏とビル・ゲイツ氏」ということが解った。秘密結社の影の支配者という噂に挙げられているみたいだ。恥ずかしながら知らなかった。
「globull Warming」も「global」と「bullshit」を付けた造語だろう。
SNSに溢れる温暖化否定論者の絶え間ない書き込みを表現するために、「tide of bilage」、「a plurality of」、「repetition of lies」など使われている。同じ言葉を使わないところは、雑誌The New Yorkerの記者らしく、ここが英語学習者にとって優れた題材と思える点だ。
記事の最後は明るい希望の話題で締めている(現実はそれほど明るくないけど…)。それはGreta Thunberg氏にまつわる最近のニュースなので、原文を参照する。英語は簡単なので、翻訳する必要はないよね。
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