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2020 出雲一人旅#10「お人払い」

出雲一人旅2日目の夕方

「温泉神社」のあと、例年通り「万九千社(まくせのやしろ)」に参拝し、出雲大社(いづもおおやしろ)の前を通り過ぎて、「日御碕神社(ひのみさきじんじゃ)」に参拝しました。

この日の夕方に「神迎祭」があるため、この時間になると観光客が増えてきます。今年は平日で、神事の一般参列は中止なので、観光客、団体客は少ないだろうという見通しは、見事に外れ、日御碕神社にも観光バスが何台か停まっていました。

『日沈宮(ひしずみのみや)』とも呼ばれる「日御碕神社」には、神迎祭で八百万の神々を先導する龍蛇神が祀られています。拝殿内のお社に祀られているので、知っている人しか分からない存在ですが、神在祭中は出雲大社の境内の特設テント内に祀られているので、その御名を知っている方も多いと思います。

日御碕神社の本殿(下の宮)には天照大御神が祀られていて、その東の小高い場所にある社(上の宮)には素戔嗚尊が祀られています。さらに、その奥に進んで行くと、龍神を祀るお社があり、石段を登った先には、稲荷神社があります。

観光客の多い時間帯だったので、少し並んで参拝しました。多くの方は二礼二拍手一礼をして、すぐに立ち去るのですが、ちゃんとご挨拶したかったので、お社の横でしばらく待つことにしました。

行列ができるほどではないのですが、絶え間なく参拝する人がいました。しばらくすると、思いが通じたのか、ピタッと参拝者が来なくなりました。神様に感謝しつつ、稲荷祝詞を奏上して、ご挨拶させてもらいました。

この稲荷神社、第一印象は良くなかったのです。木々に覆われて昼間でも薄暗く、清々しいとはいえない雰囲気です。稲荷神社なので、人間の欲をもてあそぶ、よからぬものが居てもおかしくない、と思い込んで避けていました。

こちらの稲荷神社には素晴らしい神様がいるという情報を得て、それ以来、ちゃんとご挨拶するようになりました。この日も、人払いをしてもらって、しっかり神様とつながることができました。

見えない世界のことなので、見た目では、なかなか判断できないことも多いです。そのため、必要以上に危険回避をしているのかもしれません。しかし、どえらい目に遭うよりはマシかなと思っています。

あなたも直感を信じて、まずは見えない危険から身を守るようにしてください。

いつもありがとうございます。
見えない世界を伝える神社ナビゲーター
市口 哲也

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