映画感想|「風が吹くとき」|英国からみた放射能の恐怖
こんばんは!
本日は現在新宿武蔵野映画館で公開されていた「風が吹くとき」という英国の1980年代に公開されたアニメーション映画を見てきましたのでで感想を殴り書きしていきます!
◆見ようと思った気になるポイント3選!
①かわいいアニメの絵柄と表現が気になる
②この絵の雰囲気で核戦争を描いた鬱映画らしい…?
③100年後にも見せたい名作と呼ばれてるなら見るしか
上記3点がモチベになって見たいな〜と思いました!
特に①と②のギャップは気になりました。どんな展開になるんだ?はだしのゲンみたいにグロいのかな?などなど。
原作は「スノーマン」などを書いたイギリスのイラストレーター絵本作家のレイモンド・ブリッグズの同名の絵本とのこと。
◆正直感想!
①たしかにラストは見ててキツかった。グロいとかではない
②映像表現は一見の価値多いにあり!
③いつ普段の日常が戦争やテロによって一変するか分からない恐怖、じわじわと変わってくる恐怖の二つが襲ってくる
上記が大まかな感想でした!
まずは、やはり口コミ通りの鬱な内容ではありました。序盤こそ1980年代の核戦争に呑気に備えてる老夫婦の主人公がほのぼのと描かれるのですが、ロシアに核兵器を使われて一軒家もぼろぼろになってしまって以降、その一軒家で放射能にじわじわと蝕まれていく姿は見ていて辛かったです。
老夫婦もヒロシマのことを知っていて、放射能の恐ろしさも知っているのに、その被害に遭ってしまうのです。例えば死の灰が降っているのに庭で浴びてたり、汚染された雨水を飲んでしまったり、、、知識としては知っていても爆心地近くにはいなかったからか問題ないだろうといった具合にこれらの行動をしてしまいます。
おそらく当時の英国での認識もそれぐらいだったのではないのだろうかなと勝手に映画を見ながら想像してしまいました。だからこそこの映画(絵本)が公開された時には話で聴いてたのよりもひどいじゃないか!とインパクトがあったのではないかなぁと。
このように被害や事の重大さはわかっていても、実際目の当たりにした時にまさか自分の身に起こるなんて思ってなくて対応できない、または、想定を甘く見積もってしまい被害を被るといったことは日本で言えば3.11の津波なんかも同じ状況だったのではないでしょうか。劇中では老夫婦のおじいちゃんに関しては後者の形に近かったと思います。ただ、自然災害と戦争は同じものではなく、戦争は起こさないことも可能だとは思います。やっぱりあってはならないな〜と強く感じました。
②の感想に関しては実写を織り交ぜたり、手書きの2Dアニメらしからぬ家の中をぐるりと回るようなアングルがあったり、緊張感と絶望感の緩急をつけた演出が巧みでした。(語彙力なくうまく言語化できないw)
最後③は繰り返しになりますが今後も戦争や核兵器の遅らしさを語り継ぐためにも、100年先に語り継ぎたい名作の名に恥じない作品だと思いました!
おわり