【読書感想】:「ファラオの密室」〜古代エジプトを舞台にした異質ミステリーが楽しい〜
こんばんは!
本日は先週末に読み終えた「ファラオの密室」という本の感想を殴り書きしていきます!
ネタバレありで結末中心に正直感想を書いていきます!
◆概要
作者|白川 尚史
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↓ あらすじ(amazonから引用) ↓
紀元前1300年代後半、古代エジプト。
死んでミイラにされた神官のセティは、心臓に欠けがあるため冥界の審判を受けることができない。
欠けた心臓を取り戻すために地上に舞い戻ったが、期限は3日。
ミイラのセティは、自分が死んだ事件の捜査を進めるなかで、やがてもうひとつの大きな謎に直面する。
棺に収められた先王のミイラが、密室状態であるピラミッドの玄室から消失し、外の大神殿で発見されたというのだ。
この出来事は、唯一神アテン以外の信仰を禁じた先王が葬儀を否定したことを物語るのか?
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2024年・第22回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作
◆正直感想
①やっぱり設定と舞台が最高!展開も読んでて楽しい
②ちょっとアニメっぽい?テンポで飽きない
③最後のオチはちゃんと騙されてたけどもちょっと綺麗すぎてインパクトに欠けた印象
はい、上記が読み終えて印象に残った感想になります!
まず①に関しては、本屋で出会った時の期待通りの世界観で良かったです。本当に古代エジプトの世界でミステリーを最後までやり切りますw
おそらく細かいところまで詳しい作者さんなので地の文を読んでいて古代エジプトの情景が目に浮かんできて楽しかったです。
なので、表紙とあらすじを読んでおいて「古代エジプトが舞台!?」ってとこにワクワクした方はまず読んで間違いないです!w
②に関しては、これは好み分かれると思うのですが世界観こそちゃんと古代エジプトですが、会話劇や作中のイベント、キャラの性格とかはちゃんと日本人だな〜と感じました。なんだろうおそらく「テルマエロマエ」的な。
海外小説を読むと独特の表現があったり、登場人物の感触も外人感をしっかり感じられるのですが、そこはあまりなかったかなと。でも翻訳とかされてないから読みやすいってだけかもしれません。
そのおかげかテルマエロマエ感はありました!コメディではないですよ、いい意味で読みやすく日本人の口に合ってたと思います。ナイル川殺人事件のような本格海外小説を想定しているとちょっと違いますよ。
③、ラストに関して。”殺人自体は自分の上司的な人に企まれてたけど、本当の本当は自分で死んでました、かつ実は女性でした。”のオチに関してはちょっと味が薄く感じてしまいました…!個人的には!
文字だけでオチ書くと意味わからないと思うのですが、、、
最終的に主人公はちゃんと死ねるんですが「実は私は女性で助けてくれてた親友を愛していました。あの世で待ってます」的に「え、なんか一気に純愛の物語になるじゃん!」ってなるんです(笑)
このオチになるのは全然破綻してないです、そういう話だったか〜という感じ時です。
それまでが誰が裏切り者なんだろうって登場人物全員に疑心暗鬼になって、いろんなピンチに見舞われて進んでいくので、最後も綺麗な感じでなくて極悪な裏切りの真犯人がいるものだと思ってました。
なのでドス黒いオチを臨んでた僕としては思ったより、綺麗な味がしたな〜心が洗われたな〜と思いました(笑)
一方でオチを知ってから始めから読み直してみると恋愛要素も楽しめるのでそれは嬉しいです。全く違った物語に感じられると思います。
◆最後に
そんなオチでしたが、、思えば表紙も女の子っぽいしなんで俺気が付かなかったんだろう!って思いましたw
真犯人探しに夢中になって主人公の性別のことを全然考えられてませんでした、、、これって他の読んだ方達は割と途中で気が付くものなんですかね…!
以上になります!
終わり
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