公正、公平、平等etc
ちょっと私には難しいのですが、公正(Fairness)、公平(Fairness/Justice?)と平等(Equality)について、この前下記NHKの番組で考えるきっかけになりました。(因みに番組は、ジョン・ロールズという正義論を書かれた哲学者の角度から解説していきます。)
番組では、なにが公平、公正で、どの自由が優先されて、とかいう話がありましたが、下記記事のように、Withコロナ時代において、高収入の家庭と低収入の家庭で、オンライン授業の受講に困っている率が異なるようです。(教育へのアクセス自体を平等にできても、オンラインはそれ以上に家庭環境が影響しやすい、という示唆かと)。過去投稿でも書いたように、大学での教育の質低下、も指摘されており、実は高収入な家庭でもオンライン授業には結果的に何かしら困っている、のかも、ですね。
また既に周知の事実かもですが、裕福な世帯ほど自らの健康に投資(時間やお金含め)でき、良い運動習慣が保ちやすいから、結果的に健康、長生きしやすい、なんて記事も見つけました。コロナ禍において、公共インフラとして、一般的な医療機関へのアクセスは必ずしも平等に提供できない可能性もあり、所謂”自助努力”なのか、菅新首相の”自助、公助、共助”スローガンなのか、どのようにご自身の健康維持を図っていくことに、”公平、公正”を提供するか、何とも難しいですね。
また就業の自由という面で、シンガポールが自国民の雇用確保のために、外国人のビザ取得に関するハードルを上げており、そこに組み込まれているのが、年齢、収入、そして学歴です!(米国で同じような要件で導入したら、誰か直ぐに訴えそう?じゃないですか?)このような条件も、どの国民から見た、就業機会への公平、公正という話に発展するかと思いますが、なんか要件設定がストレートで『おっ』って思いました。
同じ就業の自由で行けば、合意なきEU離脱(所謂ハードBREXIT)になりそうなUKとロンドンは、逆にどれだけ優秀な自国や外国人材を今後もキープできるか、という面で、自国発展の為の就業の自由、公平、公正が図られる必要があるようですし。日本も就業に関して、UKに似ているなと感じました。