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五十肩のストレッチで注意するべきポイントとは?
「肩に痛みがあって洋服を着たり、脱いだりするのがつらい」
「夜中に肩がうずいて寝れない」
こんなお悩みをお持ちではないでしょうか?
こんにちは、熊本県熊本市西区の「やすたけ整骨院」院長の安武建(やすたけ けん)です。
「肩が挙がらない」
「夜に肩がうずく」などは、五十肩に多い症状です。
洗濯物を干したり、洋服を着たり日常の何気ない動きで痛みを感じると、とても不便です。
痛みがあっても、生活に必要な動きをしないわけにはいかないので、我慢しながら体を動かすことになります。
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すぐに痛みが取れたらいいですが、五十肩は良くなるまでに、半年から1年以上かかる場合もあります。
痛みを我慢しながら、半年以上も生活するなんて考えただけでも大変です。
何とか痛みを改善しようと、自分でできるストレッチやマッサージをされている方もいらっしゃると思います。
早く治そうと思ってやっていたことが、反対に治るのを遅らせてしまうケースがあります。
せっかく自分で何とかしようと努力されているのに、なかなかよくならない。そんな時、ちょっとした注意点に気をつけるだけで、改善するまでの期間を短くすることができます。
今回のブログでは、五十肩のストレッチを行う際の注意点を書かせていただきました。
もし五十肩になった時に知っておくと、早期回復のお役に立てると思いますので、ぜひ読んでみてくだい。
五十肩とは?
肩関節周囲炎と呼ばれており、肩関節に炎症が起こる疾患の総称です。
50代に多くみられる症状であるため、五十肩とも呼ばれています。
痛みは、寒い時や夜中に強く、上腕や肘まで痛みが出ることもあります。
主な症状
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関節の動きが悪くなる
五十肩に関わる関節包(関節を全体を包んでいる膜)が炎症を起こすと、あらゆる方向に肩を動かしにくくなります。
動かすと痛みが出る
急性期は炎症が強いため肩を挙げたり、手を後ろに回したりすると痛みを感じます。
夜中に肩に痛みを感じる
寝返りをうったり、痛む方の肩を下にして寝ると痛みを感じやすいです。夜中に痛みで目が覚めて睡眠不足になる方も多いです。
動かさなくても痛みがある
肩を動かした時に痛みが出ることがほとんどですが、炎症の状態によっては何もしなくても、ズキズキとうずいたりすることがあります。この様な場合は、症状が落ち着くまで無理にストレッチや肩の体操をしないで、なるべく安静にしておいてください。
五十肩の原因
五十肩の原因は完全には解明されていませんが、肩を構成する骨、軟骨、靭帯、腱、関節包、滑液包のいずれかが炎症を起こして発症するとされています。
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主に以下の要因が関与していると考えられています。
・加齢
年齢とともに肩関節周囲の筋肉や靭帯、腱が硬くなりやすく、柔軟性が低下することにより五十肩の原因になるとされています。
・普段の姿勢の影響
デスクワークなどで同じ姿勢を長時間とると、肩への負担が増えて血流が悪くなることで、肩の動きに制限が出やすくなります。
・運動不足
肩関節を動かす機会が少ないと、肩の周りの組織が硬くなり五十肩のリスクが高くなります。
五十肩のセルフケアで気を付けるべきポイント
YouTubeなどで、五十肩改善のためのストレッチやマッサージを検索すると、多くの動画が出てきます。五十肩は状態によってケアの仕方が異なります。
急性期は、肩に強い痛みが現れ、夜間痛や安静時痛といった症状が出やすいです。
肩を無理に動かさず、痛みが落ち着くまで安静にしておいてください。
痛みが少し落ち着いてきたら、動かせる範囲で肩を動かしてください。用心して肩を動かさないと、血流が悪くなり関節の周りの組織が硬くなることがあります。
動かす時の注意点として、痛みが出るところまで動かさないことが大切です。
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「痛くても動かしたほうが早くよくなるから我慢して動かしている」そんなお話をよくお聞きします。
脳には、痛みが出ると筋肉などを硬くして体を守ろうとする働きがあります。そのため、痛みが出る動きを我慢しながらやっていると、関節や筋肉がどんどん硬くなってしまいます。
痛みが出ない範囲で動かして、少しづつ肩の可動域を広げていくと、改善するまでの時間が早くなります。
ストレッチをする際には、痛みを我慢して無理に動かさないように心がけてください。
最後に
五十肩は自然に良くなるケースもありますが、放置すると回復までに時間がかかったり、肩の関節が癒着して動かしづらさがすっと残ってしまう場合があります。
「自宅でストレッチをしたが、なかなか痛みが取れない」
「1日でも治したい」という方は、早めに専門機関への受診をおすすめします。
当院でも、一人ひとりに合わせた施術や自宅でできるケアの指導を行っております。肩の痛みや肩が挙がらない時にどこに行けばよいのか迷っている方は、お気軽にご相談ください。
このブログの内容が五十肩でお困りの方に届くと幸いです。
(監修:柔道整復師 安武 建)