手術をする前に試してほしい脊柱管狭窄症の改善法！
はじめに
こんにちは、熊本県熊本市西区の「やすたけ整骨院」院長の安武建です。
「脊柱管狭窄症」
腰痛にお悩みの方なら、一度は耳にしたことがある言葉ではないでしょうか？
当院にも脊柱管狭窄症で来院される患者さんは多いです。
中には脊柱管狭窄症の症状が長く続いているので、「もう治らないんじゃないか」と諦めている患者さんもいらっしゃいます。
病院で診察を受けた際に
「骨が変形しているから、もう治らないよ」
「加齢からくる症状だから仕方ない」というふうに言われてしまったら、諦めてしまう気持ちもよく分かります。
たしかに一度変形した骨を元に戻すことはできません。でも、レントゲンで骨は変形しているが、痛みやしびれといった症状がない方もいらっしゃいます。骨の変形があっても、痛みやしびれを良くしたり、軽くすることはできます。
今回のブログでは、自宅できる脊柱管狭窄症の改善法について書かせていただきました。
脊柱管狭窄症を何とかして、好きな散歩や旅行を楽しみたいと思っている方や、もうよくならないと諦めそうになっている方にぜひ読んでいただきたいです。
脊柱管狭窄症とは？
脊柱管狭窄症（せきちゅうかんきょうさくしょう）とは、背骨の中を通る神経の通り道（脊柱管）が狭くなり、神経が圧迫される状態のことです。この圧迫によって腰痛や足のしびれ、歩行困難などの症状が現れることがあります。
主な原因
脊柱管狭窄症の原因には、以下のようなものがあります
加齢による変化
加齢に伴い、椎間板（背骨のクッション）が変形したり、骨が変化して骨棘（こつきょく）ができたりすることがあります。これが脊柱管を狭くする原因となります。
姿勢の悪さ
長時間のデスクワークやスマホの使いすぎによって猫背になると、背骨に余計な負担がかかり、脊柱管が狭くなるリスクが高まります。
ケガや病気
過去の外傷や骨粗しょう症などの病気が原因で脊柱管が狭くなることもあります。
症状の特徴
・長時間歩くと足がしびれるが、少し休むと改善する（間欠性跛行）
・腰やお尻、足に鈍い痛みやしびれを感じる
・前かがみになると症状が軽減する。
・下半身の感覚が鈍くなる
「足の裏に一枚紙を貼っているような感じがする」
「以前は足の裏を触られるとくすぐったい感じがしたが、今は触られても全く気にならない」
「足の裏にお餅が引っ付いているような気がする」など、
・足先が異常に冷える感じがする。
脊柱管狭窄症の方に多い共通点
・脊柱管狭窄症の方の、足をみせていただくと、足の指が硬く動いていないという特徴があります。特に足の薬指が中指の下に潜り込んでおり、中指が地面についておらず、足のアーチが崩れている方がほとんどです。
均等に重心を支えることが出来ないので、足の一部に負担がかかり、その影響が腰にまで及び脊柱管狭窄症の引き金になってしまいます。
改善法
足の指の動きをよくすることが、脊柱管狭窄症の症状を改善することにつながります。
１．足の指を上下に動かす
上下にゆっくりと動かします。
目安回数：一つの指に対して１０回づつ行います。
２．足の指を軽く引っ張る
目安回数：一つの指に対して１０秒づつ行います。
５本とも行うと効果的です。
＊引っ張ると初めは痛みを感じるかもしれないので、無理をせず気持ちいいくらいで伸ばすといいです。
１日２～３回、テレビの合間などに取り入れてみてください。
薬指は硬い人が多いので、薬指を２～３回するのもおすすめです。
まとめ
脊柱管狭窄症でお悩みの方は増えていると思います。加齢が原因と言われたら、それまでと諦めがちですが、高齢の方でも腰の痛みやしびれに悩まされることなく生活されている方もたくさんいらっしゃいます。
症状が出るか出ないかを分ける大きな要因の一つに、足の指がしっかりと動かせているかどうが大切になります。普段、腰や足に気になるような痛みを感じないという方は、足をみたら全部の指をちゃんと使えていることが多いです。
一昔前は、草履や下駄といった足の指をしっかり使わないとうまく歩けない履物が多く、自然と足の指を使うような生活をしていました。現在の履物といったら、クッションがしっかりしており、足の指をさほど使わなくても歩くことができます。便利になった反面、足の指を使う機会が減ってしまい、脊柱管狭窄症が増えるという結果につながっています。
努めて足の指を動かすようにして、腰の痛みやしびれといった症状を改善していきましょう。
足の指が動くようになると、体が冷えにくくなったり、歩くのが楽になったりするので、ぜひ生活の中に取り入れてみてください。
足の指はしっかり使っているし、動きも悪くないけど、脊柱管狭窄症で困っているという方もいらっしゃると思います。そのような場合は、他に原因があったり、脊柱管狭窄症以外の疾患があるかもしれませんので、早めにお近くの医療機関を受診されることをおすすめします。
この度のブログの内容が、脊柱管狭窄症でお困りの方のお役に立てれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
（監修：柔道整復師 安武 建）