医学的効果を最大化させるサウナ-頻度-
『医師が教えるサウナの教科書』を出版して多くの反響を頂いています。一緒にサウナに入りたい!という方がいらっしゃったり、メディアに取り上げて頂いたり、サウナ室で『本読みましたよ!』と話しかけて頂いたり。
本を出版した背景として、サウナに関する情報が医学的に正しくなさすぎて怪しすぎる、という背景があります。そこで医学論文を読み自分用に医学的に正しい情報を整理してメモしづつけていました。その内容を友達とサウナに入った後のサウナ飯の時に話していました。医学的なメンド臭い話しなんか誰も聞きたがらないだろうと思っていたら思いの外、というか、めちゃくちゃサウナーの皆さんが興味を持ってくれて。こんなに皆んなが興味を持ってくれるのならきちんとした内容を本にしてお伝えしたい、と思ったことが本を出版するきっかけでした。
その自分のまとめていた資料を元に初稿を出したのですが、内容が膨大で超マニアックすぎてたくさん切られました(涙)本を出版して半年になりますが、なんと皆さんから寄せられる質問のほとんどが、出版前にはマニアック過ぎて誰もついてこないだろうと思われ切られた内容。すごい勢いでサウナ文化が成熟してきています。
しばらくサボっていたNoteですが、当時、本には掲載できなかった内容を少しずつ説明していこうと思います。
今回は最も質問されることの多かった、医学的に最も効果的なサウナ浴の頻度、についてです。
○FMCFとは?
サウナの健康効果に関する疫学的調査の多くはサウナ発祥の国でありフィンランドから発表されたものが多いです。その背景として、1960年代初頭、かつて非常に慢性疾患の罹患率が高かったフィンランドではフィンランドの各地で健康診断を実施するために、フィンランド・モバイル・クリニックという移動式検査施設を作り調査しました。それがFinnish Moblile Clinic Follow-up Survey (FMCF)です。
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