小説の必要事項(固)―600W3分―
私は今、小説を書けてないです。急に壁にぶつかって地面でバタバタしてるカメムシくらい情けないです。そういえば、夏に庭園に行った時、赤トンボに指を差し出したらとまってくれました。小学生以来です。あの時は『Tの字』型で静止し、トンボを待っていました。
……真面目に聞いていますか? 大切な事なのです。全部小説に関連した話題ですよ? ほんとだもん。
去年はすごく楽しかったのです。多分何も考えてなくて、心がくすぐったい気持ちを抱えたまま、思うように書いていました。
他の人の原動力や書きたい事は一体なんなのでしょう? 最近見たアニメ? 初恋の疼き? 辛い過去? 世界に対する違和感? 人の尊さ? 熱い血潮? 美少女を出したいだけ? ロボットの鉄とオイルと泥臭さ? 笑える寓話? とりとめもない頭の中?
私は日々、文章をたくさん書いています。でも、これは説明不可なのですが、『決定的に何かを避けている』気がしてならないのです。正体は分かりませんが……いえ、プログラムによりますと、判明しました。
『性』です
つまりイチバン恥ずかしい部分
またはLGBT関連
あるいは奥に秘めた欲望
これは一部の『詩』では出しています。しかしアレは『半分夢』や『変性意識』の状態で書いています。日常ではアクセスできない部分に、半ば意図的に到達できるのが『残夜や夜夜中』に、冴えた頭のまま起きた時です。
あの短い時間だけは、鮮烈なイメージをふんだんに受け取る事ができます。創作の女神が与えてくれる気味の悪い蠢き。私は翻弄されつつも、無意識と意識の中で戸惑いながら文章を書きます。
『詩』という形式になるのは必然なのです。克明に記そうとすればする程、理性が優位を増して現実寄りの思考に近づくからです。
私たちの『精神の役割』には名前があります。『おみゅりこ。』や『私(うにゅぽて。)』や、他の彼女ら。問い掛ければいつでも答えてくれます。
――私は『決定的に何かを避けています』
『セイバーマリオネット』というアニメをご存知でしょうか。
あれにも『乙女回路』という装置を搭載した人間女性型のマリオネットが登場します。
そして『男性』を慕うようプログラムされている。あの世界には『人間の女性』が、実質ひとりしか居ないのです。皆が乙女回路を搭載したマリオネットを所持してるのではなく、続編を含めると、多分7つ。貴重な存在なのです。
繰り返しになりますが、『男性を慕うようプログラムされている』。昨今のLGBTの話題、私は2、3冊の関連本を読んだだけなので詳しくはないですが、活動家とやらが勝手に張り切ってて鬱陶しく、当事者らはそこまで深刻ではないという実像が書かれていました。しかし親からの理解が得られない場合……これがイチバン辛いとも。
本場では宗教的な問題もあり、よりややこしいのですが、日本にスライドさせ持ってくるのはお門違いです。けれども『各々の性自認を許容する』のは大切な事だと思います。悪用しない限り。
日本側でも、女子高を共学制に変えたという例もあります。女性力士の登場などもあり、性に関する伝統にメスが入れられています。このLGBT問題がどのように着地、定着するかは予測できませんが、未だ混沌の最中にあるのは誰もが実感しているでしょう。
さて、私には『乙女回路』が搭載されているのでしょうか? だとしたら、どのようにプログラムされているのか。生物学的であろうと、社会的であろうと、機械的であろうと、どこかに『恋い慕う』感情が向いています。私は何を……いや、今日はやめましょう。
大幅に逸れましたね。
今回は『心』の話でした。え? ああ、小説の話でしたね。私はポンコツだと自認してますので、あなたは安心を得ました。
あ、まとめましょうか。
小説はあなたの足跡
その欲望を覆い隠す
汚れたヴェール
はい、箴言を捻り出しました。意味解釈は各々におまかせします。私はその先に誰かが居ると信じるドアにノックを続けます。初めて月に行った人類が、人間の死体を発見する――そんな驚きに期待しながら。
↓一部の『詩』
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?