詩日記 1
二○二二年 四月二十八日
天気の良い日ほど、仕事は休めない。
けれど天気の良い日に職場にこもって、休憩時間に青空を眺めるのもあんがい悪くない。
雨の日の仕事ほど、憂鬱なものはないから。
ああ散歩でもしたいなあ、とつぶやくと、明日は雨だと意地悪な天気予報が告げる。
だが、ぼくは何も落ち込みはしない。
最近は徐々に気温があがって、寝苦しくなりつつあると危惧していたのだが、雨の前日の夜にはその心配がないから。
ドライフラワーが好きなのは、世話をしなくていいのと、最初から枯れていれば枯れた時の悲しみを経験せずに済むから。
ビートルズが好きじゃない彼、マイケルジャクソンは好きなのだという。
ああ、今夜は涼しくて良い。
ぼくはどちらもすきだ。
きらいなものとふつうのものいがい、すき。