詩日記 15
二○二二年五月十二日
本当に意義のある仕事は、働くと同時に癒しをくれるものだ。
喜び同士がシナプスのようにどんどんと繋がり、じゃれあって転がる無邪気な幼子のように高く澄んだ笑い声を響かせた。
自分の胸にしがみついた幼さを見つけて、それをそっと抱き寄せる。
認めてもらいたい、よく思われたい、ほめてもらいたい。そう口にすら出せず、小さな自分は薄暗がりで悄気て、うつむいている。
本当に意義のある仕事は、働くと同時に癒しをくれるものだ。
さあ、こっちへおいで。抱きしめてあげよう。報われない想いに、一滴の澄んだお水をあげよう。森のほとりにある、遠い昔によく遊んだあの泉からもらった、この一雫を君に。
ああ、まだまだくるしいねえ。ゆっくり、くるしくなくしよう。きみはぼくで、ぼくはきみだから。