ムーミン

さて　今夜は何について書こうか
紫色に光っていた　窓の外の空のこと？
饒舌過ぎるペンと　一日付き合っていたこと？
どこに行けばいいか　わからない
そのくせ　どこかにはいきたいのだ
もしかしたら　あんたもそう？
夜中の信号機　もやがかるぼんやり赤
父親の万年筆　今では俺の万年筆
涼やかな秋の風で薄手の羽織物が
舞う　夏色に染まらないシーツみたいに
放射線状の　思考と洗濯物
よく選ぶ慾望　入浴のあと
ニューヨークとアート　重力と窓
誰かに植え付けられた　潜在的思考
過去　公式　現在　エキシビジョン
免罪符　歴史上の線　相席希望
韻律あそびは　無口じゃ　ちょっとね
血の染みのついたシーツ　
母、見知らぬ顔でシーッ
人間を人間だと思うまでに
かかった時間が　長すぎる
恐竜が生まれてから　氷漬けになる
くらい
縄の後のついた壺に　正義をつめて
糠であくを抜いて　いい頃合いで出すと
資本家や政治家には食えない
平和漬けの出来上がり
夫婦喧嘩は犬が食わない
理想郷は悪魔の気にくわない
実は　よく知らないんだ
知っていること　以外
実は　興味ないんだ
興味のあること以外
自分を偽ったって　自分は誤魔化せない
軽率な人の
曖昧な微笑みに似たアプリケーション
Dr.御用学者
裏金用　隠し金庫
寫眞　握手券と シャー芯程度の
傷心　金曜なのに　どこにもいかず
就寝　星空を見て　重心
移動して　大股で飛び越える長針
よく見えるよ　eyevanがあるから
瑞西で　買ったんだ
町の小さな瑞西
誰かに電話したいんだけれど
誰にしたらいい？
ムーミン？