詩日記 25
弐○弐弐年 伍月 弐拾弐日
なにもしない を した
やすむ を する
開け放った窓から 窓へと
風が伸びやかに縦断してゆく
パステルカラーの薄手のパーカー
じみた うたたね
伸ばした髪の中を かきわけて
書いた歌詞の感想
つらつらと
様々な あったことのないひとたちの
よろこびのこえ
なにはともあれ よかった
ぼくも儲かったし
あなたもよろこんでくれてる
作品解説は 作者以外がするもの
作者は 作品そのもので語るから
だって
作品以上に語るなんて
どうすればいい?
そんなのって
いまここにいながら
もっとくっきり ここにいてみてください
って いわれてるみたいで
なんだか
下っ腹に力が入って
お腹の調子が悪くなりそう
今日は何もしない を した
通り過ぎて行った無色透明な安らぎたちを
いまでは もう なつかしく
ながめている