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詩日記 19

 ニ○ニニ年五月十六日
 相変わらずの睡気

 今夜は久々に会う友人が以前から注文してくれていた誕生日プレゼントをくれた
 これからも言葉を紡いでください という言葉と共に
 顔がほころび 笑顔が転がりだした

 生きていれば色々あるもので
 それはそれ
 酒で薄めてしまえばいい
 陽気に笑って、陽気な未来を語り合う

 月曜から呑んだくれ
 付き合ってくれる奴はほとんどいない
 そのおかげで数少ない飲み友達への感謝が増す
 悪いことばかりじゃないのだ

 音楽が鳴る、柔らかな空のかけらのやうな
 歌声を沈ませて
 もういない人を思い出させる
 過去の遠い優しさを懐かしく思わせる
 演奏のレールの上で

 睡蓮の花が咲く 空の上
 アスファルトの上でステップを踏む
 会いたいね、といえないまま
 届いてる? 会いたいね
 花束が宙を舞った

 言葉にすればするほど
 言葉にできない思いが浮かび上がって
 両拳を握りしめて  
 
 月曜から呑んだくれ
 もう火曜だ
 嫌なことなんて忘れてしまった
 花束が宙を舞う
 もういない人を想わせる
 歌声と、友の笑い方

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