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詩日記 14

 二○二二年五月十一日
 引き続き、過去の浄化。
 久しぶりに何もない日。ぽっかりと空いた空洞のような白日の底で、意識と無意識を行ったり来たり。
 記憶、さらに記憶の途切れたその先まで、静かな道をたどっていく。
 様々な要因を紐解いては、ひとつずつ癒していく。不毛の大地に花を咲かせるように。それは筋肉をほぐすストレッチに似ている。
 ゆっくりとやってゆくのだろう。少しずつ、柔らかに、慈しむように。
 いくつかのメッセージのやり取り、香を焚いている内に入浴をして、声なき声と対話。
 心の中には色鮮やかな花々が咲いている。宙空を舞い踊る、嬉しげだが厳格な光の粒たちを彩るようにして。
 ゆるめた心、栄養剤のような褒め言葉。

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