語学で反復は重要だが、もっと大事なことがある(インプット仮説を再考)
語学で有名なクラッシェンの理論とうのがある。
「インプット仮説」といわれる理論で、語学力を向上させるのは、理解したインプットだけである、というシンプルなもの。
この「だけ」というのが重要で、それしか語学力を高めることはないのだ。
これ、「語学力」「向上」「インプット」「理解」という各概念があまり正確に定義されていないが、大きな方向性としては正しいと思う。
私はこの「理解したインプット」というのは、脳内で直感的に理解できた対象だと思う。
子供が、言語を学ぶとき、状況に包括されながら、母親の口元の動きや音声などを統合的にインプットし、こういう状況ではこういうことを言う、というのを感覚的に、統合的に理解する。これが理解したインプットである。
これが理想のインプットで、ポイントが10Pもらえるとしよう。
そして、50P貯れば、新しい表現や単語が身につく。
この場合、同じような状況で同じ言葉を5回聞けば、子供はその単語を覚える。
大人が語学する場合はどうか?
単語帳を見て、それを頭に叩き込むという学習は、1回の学習で0.1Pしかもらえない。
音読はどうか?これは1Pもらえる。
状況をありありと想像して、自分ごととして音読したら、5Pもらえる。
つまり、リアルな状況での言語行為としてインプットするとポイントが高い。一番いいのは、作られていないリアルな状況で見聞きすることだ。
だから、留学とか海外生活がいい。
語学の肝は、自分ごととして、リアルな状況のなかでインプットを繰り返すことなのではないか。
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