日本は鎖国したらどうなるのか?5つのメリデメ考察

資源価格だとか戦争だとか、国外の動きに惑わされるのはつらい。

だったら、この際、鎖国してしまえばいいのではないか?

鎖国のメリデメを本質的な観点で考えてみたい。

メリット①:外的要因で煩わされることがなくなる

冒頭で書いた通り、石油の価格が上がって、国内の物価が上がるとか、戦争の混乱が飛び火するなど、他国と利害関係をたくさんもつと大変だ。

鎖国し、ほぼ外国との利害関係がなくなれば、それらに煩わされることがなくなる。

メリット②:人生を楽しめるように設計できる可能性がある

鎖国で独立できれば、国内の運営が圧倒的にやりやすくなる。

人々が人生を謳歌できるように、様々な制度を最適化できる。

グローバル(地球)規模でそういうことができればいいが、さすがに70億人を統一するのは難しい。

日本という限られた面積と人口であれば、一定の(いい意味の)管理が可能となるのではないか。

デメリット①:3000万人くらいしか養えない?

今の状態で仮に鎖国をしてしまえば、自給自足で食っていくのが大変厳しくなる。

これについては、篠原信さんのこちらの記事に大変勉強になる知識がまとめられている。

これによると、結論、日本は鎖国をして石油などの資源を輸入できなければ、養える人口は江戸時代の3000万人〜多くても5000万人規模であるという。

つまり、米や農作物の農業生産性はここ何十年で大いに向上したが、それらの技術や肥料、国内輸送コストはほぼ石油などの資源を前提としたものなので、資源が安価で輸入できなくなれば、江戸時代に逆戻りになるということだ。

また、われわれが普段使っている交通網、パソコン、生活家電等、インターネット(インフラ)など、今ではコモディティ化している商品を国内で生産・流通できるのかもわからない。ここらへんの試算もしているレポートなどあれば、是非教えてほしい。本当にあらゆる面で江戸時代に戻ってしまうかもしれない。

デメリット②:外国から攻め込まれる可能性がある

仮にいい感じで自給自足できたとしても、経済規模は圧倒的に小さくなるだろう。

そのような規模でほそぼそと自給自足していたら、防衛予算が全然取れず、無防備状態になってしまう。

外では、どんどん研究開発が進み、人口も経済も発展し、それに合わせて軍事力も強くなっていく。

鎖国して引きこもってしまえば、同盟を組んでくれるところもないだろう。

攻められたら終わりだ。

デメリット③:多様性がなくなりつまらない

さらに、考えてみれば、国内の均一的な文化にしか触れることができなくなり、未知との遭遇というエンタメがなくなってしまう。

もちろん、国内でも一定の多様性はありえるが、根本的な違いに遭遇するチャンスはほぼなくなる。

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以上、鎖国した場合のメリデメについて考えてみた。

よくよく考えると、デメリットの方が大きいような気がする。

結局は、各個人の人生が全てなのだから、様々な経験に開かれていたほうが良い、というのが決め手になる気がする。

みなさんは、どう考えますか。


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