現象学と詐欺師
私は大学院で現象学という哲学分野を学んだ。
現象学は、1つの考え方である。
実は、この難解と言われる哲学の考え方は、人によっては既に体得している人が多い。
どういう人が既に現象学的な視点を持っているか?
おそらく、
経営者など本質を常に見る必要のある人や、場合によっては、人を騙す詐欺師に多いと思われる。
なぜか?
現象学的な考えができる人は、相手の主観的体験に想像力を強く働かせることができるからだ。
人を動かすには、その人が何を見て、体験し、今の世界像を持っているのか、そこを考える。その上で、コミュニケーションを取る必要がある。
いい方向にも悪い方向にもどっちにも使えてしまうが、いずれにせよ現象学的な視点は、共通了解を育むには決定的に重要である。