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困った人がいたら、あなたはどうしますか?

最近、雨の日が多くなりましたね。
早くも梅雨入りした地域もあります。
程々に雨が降るよう願っております。
 
私の好きな言葉をお伝えします。
 
「お互いの臆病が我々を平和に保つのだ」
 (サミュエル・ジョンソン)


ある日の出来事


駅近くを歩いていた時、肥満の中年男性が若い女性が頭に傘を当てたことに腹を立て、多勢の前で女性に怒鳴っていました。

女性は何度もごめんなさいと中年男性に謝っていましたが、男の怒りはおさまりません。

その時、あなたはどうしますか?



ラタネの傍観者効果


私は勤務日だったので、「大丈夫かな」と思いつつ、勤務先へ向かいました。

おそらく、私を含め周囲にいた大半の人々は傍観者でした。

これは、「傍観者効果」があるからではと推測されます。

「傍観者効果」とは、社会心理学者ラタネの理論で、多くの他者の存在により、援助介入が抑制されることです。



傍観者効果の要因として以下の3つがあります。

1. 集団的無知
周りの人が誰も助けていないのでこの事態は助けを必要としないと思いこむ。
 
2. 責任の拡散
多くの人がいることで個人の責任感が低下する。

3. 恥の不安
介入が不要だったり、失敗したりした時、それを他者に見られる可能性がある。



実際の場面


その時、若い男性が中年男性を静止して説得していたようでした。若い女性にも同年代の女性が声をかけていました。

勇気ある行動だと思いました。

私にはとても怖くてできないと感じました。

なぜなら、近年、良心でしたことが仇になり、助けた人が殺傷される事件が発生しているからです。
私の記憶にあるのは、新幹線の中で、女性が知らない男性に嫌がらせを受けてSOSを出しているのを見て、助けに行った男性が、嫌がらせをした男性に刺されて生命を失った事件でした。

人は天使と悪魔の両側面を持っています。


ちょっとしたきっかけで、天使にもなり、悪魔にもなりうる存在であると考えます。

怒りや妬みや嫉みなどの負の感情に覆われているのはまさしく悪魔そのものです。

悪魔に何を言っても無駄なのです。



自分の生命を守るためにできること


最初から危険そうな人や場所に近寄らないことかなと考えます。



そういった考えって、差別じゃないの?と思うかもしれません。

例えば、私が、格闘技関連の猛者であれば、危険な場所に行っても、悪魔のような人間をやっつける可能性はあるでしょう。

しかし、私は自分自身の生命を守れるような護身術すら身に付けていません。

つまり、守れる「武器」を持っていません。

そうなると、逃げるのが一番だと思います。



または、電車の中で起こったのであれば、近くの緊急停止ボタンを押すという方法があるでしょう。
緊急停止ボタンを押して他人に迷惑をかけたくなければ、比較的、電車がすいている早朝出勤に切り替えるのもありだと思います。

「逃げるが勝ち」ということわざがあります。

「逃げて、その場は相手に勝ちを譲るほうが、大局的には勝利をおさめることにつながる。

形勢が不利とみたら、むだな抵抗をするよりも、ともかくその場を逃れるにかぎる。」という意味です。

生き抜くには、時に「戦わない」という選択肢が功を奏する場合があるのです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。


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