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良いことばかりも悪いことばかりも続きません-平均への回帰-行動経済学の理解と実践67

2024年になりこれから新しいスタートというときに、日本では地震、飛行機事故と悪いニュースが続きました。そんなこともあって、SNS等で2024年は災厄の年なんじゃないのか、というような不安な書き込みがあるそうです。

被害に遭われた方々には心からお見舞いしたいと思いますし、微力ながら個人としてできることはないのかとこれからも考えていきたいと思います。

それはそれとして、やはり2024年をよりポジティブな気持ちで過ごせるよう、今回のテーマは平均への回帰にしたいと思います。

平均への回帰とは、偏った結果が出ている際には、後の結果によって平均の方に近づいていくことをいいます。

まったくコントロールが不可能な運試し、たとえば、右手か左手のどちらかに500円玉を握っていてどっちに握っているか当てればもらえるなど、を行ったとしましょう。

ある人が最初に10連勝して5,000円もらえたとします。もう1人は1回しか当たらず500円しかもらえませんでした。もう10回すればどうなるでしょうか?

最初の人は運がよくてもいずれ外しますし、もう1人はもう少し当たる回数は増えるでしょう。

このようにして、徐々に平均の50%の確率に近づいていくのです。

よく平均への回帰の例として、好調なスポーツ選手が雑誌や新聞で表紙を飾ると調子が落ちるのはジンクスとかではなくて平均への回帰だという例が言われることがあります。

この例は個人的にはあまり腹落ちしていないです。というのは、選手の成績は個人の技術や対戦相手の対策といった何らかの意図的な努力によって変化するので平均という定義そのものが変化します。

たまたま全然打てないバッターが読みが当たって何打席か連続でホームランを打つというケースではそのうち打てなくなって実力通りの成績に収まるということは理解できます。

でも、運やそれ以外の自分や他人では制御できない要素の出来事(たとえば、天災など)は概ね平均的に発生するということについては疑いの余地はないと思います。

だから、悪いことがすこし続いたからといって希望を失ってはいけないし、逆に良いことが連続で起きている時こそ気を引き締めましょうということになります。

ビジネスにおいても、理由がはっきりとしないのに売上が伸びている時、そのまま楽観的に捉えるのではなく冷静に平均へ収束する可能性を頭に入れておく必要があります。

まとめ

全体の結果が平均へと近づく平均への回帰について説明しました。

とはいえ、運気というのも大事な要素だと思います。運を引き寄せるのは自分自身のポジティブな感情でしょう。

ポジティブに2024年を良い年にしていければと思っています。

最後までお読みいただき有難うございます。

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