人生におけるゲームに勝利するスキル「インナーゲーム」とは その3
ここまで2回にわたって「インナーゲーム」についての解説をしてきました。
その1 アウターゲームに勝利するための心の中でのインナーゲームとな何か?
その2 インナーゲームに勝利するために重要なスキルである、意志、知覚、信頼のバランスについて。
今回は、「真の価値ある勝利を達成するには」について説明します。
アウターゲームの勝利につなげるために、まず、心のインナーゲームに勝つ必要があると説明してきました。
一方で、インナーゲームに勝てば、必ずアウターゲームに勝てるのか、というとそうではありません。逆もまたしかりです。
インナー、アウターの勝利、敗戦をマトリックスで示すと以下のようになります。
左上(インナー&アウター勝利)がもっとも望ましいように見えます。
でも、ここで満足していては本当に内なる目標を達成したことになるのかはわかりません。
同様に他の結果においても本来の目標に到達するために、経験と学習をする必要があります。
結果、経験、学習のつり合いを示したものが下の三角形です。
底辺の両側にある学習と経験はインナーゲーム側となり、頂点の結果がアウターゲーム側になります。そして、中心点にあるものが目標です。
経験や学習はアウターゲームの準備段階におけるものだけではありません。
一つのゲームのおける結果を糧(経験)として、学習(変化)し本来への目標の実現へ向かわせることで、真の価値のある勝利へと結びつけることができるのです。
そして、そのように結果を前向きに受け入れて内なる成長へとつなげるスキルが、前回、説明した3つのスキルなのです。
現状のありのままを受け入れて(知覚)、目標に向かって行動(意志)し、自分自身の才能を信じること(信頼)。
インナーゲームで自分に打ち勝つために3つのスキルの向上が重要です。
そして、上記のようにアウターゲームの結果を活かして、さらにインナーゲームに取り組み本来の目指すべき姿へと継続的努力をすることが「真の価値ある勝利」であると言えるのです。
まとめ
日本の武道では昔から「心・技・体」という言葉があります。
相手に勝つためには、当然、技と肉体の鍛錬は必要ですが、その前に心が整っていないと本来の実力が発揮できません。
スポーツ心理学では、心の部分の鍛錬をインナーゲームとして深掘りしています。
そして、この考えはスポーツだけに留まるものではないと考えられています。
日常生活、ビジネス、その他、ありとあらゆる環境において、自分の心のあり方を客観視してインナーゲームに取り組み、アウターゲームでの成果向上に努めましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。