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パタゴニア創業者 イヴォン・シュイナードさんのストーリー

日経新聞 日曜版の別刷のThe STYLE は文化的な特集記事が組まれています。読まずに飛ばすこともあるのですが、4月28日付は面白い記事がいくつかあり大いにインスパイアされました。

中でも、パタゴニア創業者のストーリは興味深く拝読しました。

サーファー、鷹匠、登山家、釣り人、鍛冶屋など様々な肩書きで、現在、86歳で今も元気にフライフィッシングを楽しんでいるそうです。今もあるパタゴニア本社の敷地内の鍛治の作業場で颯爽と立ってポーズを取っている写真が掲載されていますが、とにかくむっちゃかっこいいです。こんな人には「老害」なんて言葉とは全く無縁なんでしょう。絶対、無駄に会社行って昔の自慢話なんてしないと思います。

保有する株式を全て環境NPOなどに寄付しましたが、もし自分がその立場だったら絶対できない意思決定ですし誰に対しても見習うべきなんて口が裂けても言えませんが、会社の存在意義と真っ直ぐに向き合い最良の選択をしたのだと思います。だから、すぐ買い換え捨ててしまうファストファッションではなく、着るほどに価値が上がる服を作って「地球を救おう」という想いも説得力を持って伝わってきます。

いくつか記事にあった刺さる言葉を備忘録として残しておきます。

「品質の飽くなきこだわりは人の生死に関わる登山道具を作ってきたからこそ育まれた。服も最高品質の製品でなければならないと考えるのは当然だった。地球のためにはモノを長く使うのが一番なのだ。」

「同じことをやっても競り負けるし、ちっとも面白くない」。ビジネスの道を突き進むのであれば「他人がやっていない自分だけの競技を生み出そう」と決めた。

「10年おきに革命を起こそうと意識してきた。季節ごとに移動する遊牧民のリーダーがときに移動する理由を戦略的につくるみたいに。でないと、人々は自分のやり方に固執して自己満足に陥ってしまい、いざ動かなければならないときに動けない。危機に対応できないと思ったんだ。」

「There's no business to be done on a dead planet.(死んだ地球からはビジネスは生まれない)」

「ルールに従うのではなく、ルールを破って自分のプレーをしよう。その方が人生はずっと楽しい。

よい食べ物は「単にお腹をいっぱいにしてカラダに栄養を与えるだけでなく、魂を高揚させ、世界をより深く理解する手助けをしてくれるもの。

「シンプルな暮らしをすると貧しくなるどころか、暮らしが豊かになる。」

パタゴニアのダウンとフリースを持っています。もう10年くらい前に買ったものですが、大事に使い続けようと思います。


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