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創業124年の立ち食いそば屋さん

東京のそばは本当に美味しい。古典落語の「ときうどん」も、江戸に行くと「ときそば」になります。

もちろん私は関西人として関西風だしのうどんが好きですが、そばもわりと好きです。そして、関東に行くとそばを食べたくなります。関東のそばはレベルが高くて、立ち食いそば屋でもかなり美味しいと思います。

先日、横浜で所用があり桜木町のホテルに滞在した際、桜木町駅にある駅そば屋「川村屋」で朝食としてそばを食べてきました。実は連泊だったので、2日連続で朝食はここのそばでした。

お店に飾ってあった新聞記事を読むと、このお店は桜木町駅が1900年に初代横浜駅だった頃に、伊藤博文を通じて許可を取って開業したそうです。2014年の新聞記事によると、経営者は6代目とのことでしたが、ネットで調べてみると、現在は代替わりして7代目なんだそうです。一度は店じまいの話もあったようですが、長年愛されたお店ということで先代の次女の方が承継されたそうです。

人気メニューということで、1日目はとり肉そばをいただきました。

濃厚な汁ととり肉がマッチしていて、なかなか良かったです。一緒に頼んだいなりも味が染みていて美味しかったです。

そして、翌朝、今日はスタバにしようとホテルを出たものの、駅の近くに来たらなぜか自然と引き寄せられるようにそば屋の入り口に立っており、2日連続でそばを食べることにしました。

2日目は天ぷら・いなりセットにしました。

天ぷらをダシにしっかりつけていただきました。美味しかったです。

124年間受け継がれた濃厚な出汁の味にどっぷりと浸かることができた、贅沢な朝時間でした。ときそばを演じる落語家のように(ズルズルと音は立てないながらも、)最後のそば一本、1滴の出汁まで美味しくいただきました。

桜木町に行く機会があれば、また、食べたいです。





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