顧客幸福度No.1 オリオンビールのポジショニングを考える
日経クロストレンドの顧客幸福度ランキングのビール部門の1位がオリオンビールだったという下の記事を読んでから久しぶりに飲みたいな~と思っていた際にスーパーで見つけたので1本購入してきました。(200円)
沖縄の風のような爽やかでさっぱりとしてて美味しいです。
記事によるとビール大手4社を抑えてオリオンビールが1位になったとのこと。
ちなみに、2位 キリン、3位 アサヒ、4位 サッポロ、5位 サントリーと続きます。
購入意向や推奨意向は高くないものの、顧客幸福度が非常に高いという結果なったようです。
オリオンビールといえば、だれもが連想するのが「沖縄」でしょう。
この独自価値を大事にしていることが成功要因だそうです。
ターゲットとなる顧客は沖縄県外でも沖縄が好きな人。沖縄旅行に行ったことがある人が、オリオンビールを片手にその時の思い出に浸るのです。
全体の売上の10%を占めるECにも力を入れて定期販売の購入者がヘビーローテーションする確率は非常に高いそうです。また、SNSも積極活用して、その中でも沖縄っぽさをしっかりと出して「沖縄に戻りたい」って思わせるようなコンテンツにしています。
オリオンビールは業界5位という自社の生産スケールを逆手にとって、クラフトビールや地ビールの市場により近いポジションをうまくとっているように思います。
クラフトビール市場では、よなよなビールのヤッホーブルーイングもファンマーケティングに力を入れています。おそらく、こちらのファンも顧客幸福度はかなり高いだろうと想像できます。一方で、クラフトビールは大手ビールメーカーのプレミアムブランドと同じかそれ以上の価格帯となっています。
オリオンビールは、価格帯では大手ビールメーカーとクラフトビールの中間点をとりつつ、沖縄のブランドイメージで独自の地位を確立するという戦略をとっているのでしょう。
絶妙なポジショニング戦略と言えるのではないかと思います。
ちなみに、オリオンビールのECの定期便会員になると限定品や新商品が送られてきて、名護工場の見学の先行予約なんかもできるそうです。(めっちゃ興味湧いています。。。)