ブランドストーリーを作ろう その7 社内のブランド・エバンジェリオンを探せ(育てろ)
ブランドストーリーを顧客に伝えるのは誰がふさわしいか?
インフルエンサーマーケティングは、著名人やSNSで多くのフォロワーを持つ人が情報を発信し購買に良い影響を与えてくれます。
外部の方に情報発信を依頼する際は、ブランドのことをよく理解してもらい実際に体験してもらった感想を発信してもらうことで効果が期待できるでしょう。ただし、ステマの批判を受けないようにするためにもブランドを売り込むようなことをさせてはいけません。
顧客はこっそり売込みをされることをもっとも嫌がる人種であることを理解しましょう。
他にも、ブランドストーリーの伝道師(エバンジェリスト)となるべき人物がいます。
それは、自社の社員です。
伝道師となる社員と言われてだれを思い浮かべた人がいますか?
社長?営業?マーケティング?
これらを答えだと思った方は残念ながら部分点しかもらえません。
正解は、全社員が伝道師となりうるからです。
従業員アドボカシーとは、従業員がインフルエンサーとなって企業のブランドを伝える戦略的な取り組みのことを指します。
SNSでの発信は、マーケティングや社長、営業部長などが担っているというケースを中小企業だけではなく大企業でもよく見かけます。
そうではなく、全社員がブランドのことを理解して、それぞれの思いでストーリーを伝える役割を担うのです。
調査によると従業員による情報シェア企業の公式ホームページで情報発信と比較して561%もリーチが高まるそうです。
日本でもホテルの従業員や自動車ディーラーなどの従業員がTiktokで配信したコンテンツが話題を呼んで顧客動員に成功した話を耳にしました。
「さっそく、従業員みんなでSNS配信はじめよう!」
っていっても、なかなか難しいって感じる人も多いですよね。
従業員の発信でも「単なる売込み」なってしまったら顧客は興味もってくれないです。
そこで役に立つのがブランドストーリーです。
ブランドストーリーは、木でたとえると大きな幹です。
そこからいろんな機能の人たちが枝葉をつけてはじめて立派な木といえます。
まず、それぞれが幹を理解すること、そして、メンバーそれぞれが自分たちの意思で枝を伸ばします。
自分の言葉で表現することができない口下手な人もいるでしょう。
そのような人にはテンプレートを用意してあげて自由に空欄に埋めてもらうようにしましょう。
組織全員が楽しんで情報発信できるような環境をブランド担当者は作ってあげましょう。バズった投稿にはちょっとした景品を用意するなんていうのもいいかもしれません。
従業員アドボカシーへの取り組みは最近海外でも増えてきています。自社への取り組みをぜひ検討してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございます。