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中小企業診断士「理論政策更新研修」受講

中小企業診断士の義務であるお勉強タイム「理論政策研修」をオンラインで受講しました。中小企業政策の最新情報を得ることは診断士として必要なことですので、4時間超の長い研修ですが、しっかりと聴講するように努めました。

研修は、中小企業政策と中小企業診断士の支援に関連するトピックの2つに分かれています。

今回の研修では、中小企業政策において「事業継続力強化計画(ジギョケイ)」と「イノベーション」について学びました。

まず、ジギョケイについては、中小企業が自然災害やサイバー攻撃などのリスクに備えるための計画策定と、その効果を高めるための支援策や取り組みが紹介されました。特に、中小企業が災害時にどのように事業を継続し、早期に復旧するための具体的な対策が示されていました。また、策定された計画が中小企業にもたらすメリット、例えば税制措置や補助金の加点措置などの支援策は企業にとって重要なインセンティブになっています。「連携型」の必要性にも触れられており、単独の企業では対応しきれないリスクに対して、複数の企業が協力することで効果的な対策が可能であるとされています。全体として、ジギョケイの策定を促進し、中小企業が強靱化を図るための実践的なガイドラインが提供されました。

後半のイノベーションについては、イノベーション支援と知財の側面から深い内容の講義が行われました。

イノベーション支援の重要性と具体的な方法を考える上で、経営デザインシートというツールの重要性が強調されました。経営デザインシートは、企業の価値創造メカニズムを的確に評価し、長期的なビジョンの検討や知財の活用に役立ちます。個人的にはこのシートがあまり好みではなかったのですが、改めて見直すと便利なツールだと再認識しました。また、イノベーションの「魔の川」「死の谷」「ダーウィンの海」と呼ばれる壁を乗り越えるための支援策が紹介され、診断士はこれらの壁を超えるために、コンサルティングやマッチング、資金調達のサポートなど、様々な支援活動を行うことが求められます。

さらに、ケースメソッドを用いて知財戦略について詳しいレクチャーを受けました。特許出願や知財戦略の策定において、弁理士との連携が不可欠であることが強調され、弁理士が担うべき業務と診断士の支援範囲を明確にし、適切な役割分担を行うことの重要性が述べられました。弁理士との協業の具体的な方法を知ることができ、非常に勉強になりました。

研修で得た知識を、今後の実務に活かしていけるかどうかは自分次第。ジギョケイの策定支援やイノベーションの促進、さらに知財戦略の強化など、中小企業が直面する課題に対して、実践的な支援を行うことで、企業の持続可能な成長をサポートすることが可能になります。研修で学んだ内容を自分のものとできるようにしっかりと復習したいと思います。

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