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中国のペット家電市場で発揮されるパナソニックブランドの存在感

「え!パナソニックが?」――この見出しを読んだとき、ペット産業とパナソニックが結びつかず、不思議に思いました。日経新聞(10月31日付)の記事を要約すると、以下の通りです。

中国でペット市場が急速に拡大する中、日本企業が新たなビジネス機会を見つけています。特に、少子化と都市化により、ペットが「家族の一員」として迎えられる文化が広がり、中国のペット関連消費が急増しています。この状況を受け、パナソニックはペット用の餌やり器や空気清浄機といった家電製品を中国市場に投入し、5つの新製品を発表しました。中国の都市部ではペット関連市場の規模が2026年には3613億元(約3割増)に達すると予測され、パナソニックはこの市場で8%のシェアを目指すとしています。

日本国内でもペットを飼う世帯は増加しています。中国のペット保有世帯が2割(米国7割、欧州約5割)であることを考えると、同市場の成長ポテンシャルは非常に大きいと感じます。

日本市場でも、パナソニックはペットカメラや犬用バリカンに加え、高性能の脱臭機や掃除機といった、ペットのいる家庭向けの製品を展開しています。しかし、中国市場で展開しているようなペット家電はあまりパナソニックのイメージには合わないと感じました。しかし、現地ニーズと自社のポジショニングを組み合わせた製品展開なのだと思います。それに、「大切な家族であるペットを守るための家電」として選ばれている背景には、日本製品としての信頼感が根強くあるからなのだろうと感じました。

パナソニックのようなグローバルブランドでも国によって見え方が異なり、その地域ニーズに応じた製品展開があるのだと、改めて気づいた記事でした。

#日経COMEMO #NIKKEI

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