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「なまえデザイン」を読んで
クリエイティブ・ディレクター/コピーライターの小藥元氏の本を読みました。
ブランドの重要な要素となるネーミングについて、多くの商品・サービスや企画に実績のあるコピーライターのノウハウの一端を知りたいと思い読ませていただきました。
本書にも書かれている通り「ネーミングスキル」の本ではないですが、「なまえ」の持つ意味、それによって見え方が全く変わり、指し示す方向性を表すことにつながるのだということがよくわかりました。
仕事名、役職名など、本当にその呼び方で仕事や役職のことを言い表しているのか疑問を持ってみると、もっと相応しい呼び名が見つかるかもしれません。
東京ディズニーランドで働くアルバイトは「キャスト」と呼ばれます。「キャスト」とすることで、「誰でもできる仕事ではない」という意識が生まれてきます。
スターバックスのアルバイトも「パートナー」って呼ばれてますね。他のカフェのアルバイト店員とは違うってことを名称の中で表しているのだと思います。
「営業」って言葉も曖昧に幅が広かったり狭かったり会社によって意味が異なります。経営者の営業に対する期待が、世間一般に考えられる「単なる営業」と違うならその点が明確になるような職種名を考えてみるというのが良い手段となるかもしれません
もっとも伝えたい重要なことは何なのか?
価値のピラミッドを作り、最頂上には「伝えたい最も重要なこと」があり、それが「なまえ」になります。そして、それを納得し満足してもらうための価値となる言葉をパッケージやPOPなど他の場所に配置していく。
ブランドにおけるネーミングは、ブランドコンセプトを凝縮したもので「思想」と「意思」を込めなくてはならない。
まとめ
「なまえ」はつけたところがはじまりで、そこからその意味が育てられていきます。商品名とかだけでなくて会議の名称とか人の呼び方、ニックネームとかでも、そこから距離が縮まったり、新たな意味が見つかるかもしれません。
普段からネーミングに意識を働かせることの重要性を学んだ一冊でした。