ついに実現！外国人クリーンアップ！【中日ドラゴンズ・21日練習試合】

ドラゴンズは21日、日本ハムと練習試合を行い、6対9で敗戦しました。投手陣は3本の本塁打を浴びる厳しい結果でしたが、打線は7回から機能して6得点。収穫点も多い試合でした。

中でも、長打が期待される外国人3選手がクリーンアップを務めたことは大きなポイントです。3番・アルモンテ選手、4番・ビシエド選手、5番・アキーノ選手の並びは、相手に十分威圧感を与えたと感じます。

この日は思うように機能しませんでしたが、初めて見せたクリーンアップの形。外国人選手枠の争いもあり、今後打線にどれほどの厚みと恐怖感を生み出してくれるのか楽しみです。

チャンスを演出

最もクリーンアップが機能したのは7回。先頭のアルモンテ選手は遊ゴに倒れましたが、ここから打線が繋がりました。

続くビシエド選手が際どい球を確実に選んで四球を獲得すると、アキーノ選手がレフト線へ強烈な二塁打。1死二・三塁とチャンスを作り、その後の高橋周平選手の適時打、細川成也選手の本塁打に繋がりました。

ビシエド選手が4番

対外試合初スタメンだったビシエド選手。いきなり4番に入り、立浪監督の期待が表れている証拠だと感じました。

昨季まで4番として打線を引っ張ってきたビシエド選手。今季はアキーノ選手、アルモンテ選手が加入したことで4番の座が確立されているわけではない中、いきなり4番に選出されたことは大きな期待をされている証拠ではないでしょうか。

ただ、この日アルモンテ選手が一塁でスタメン出場したように、ビシエド選手も競争して勝ち抜くことが求められます。

ハイレベルな外野手争い

この日、バットで最もアピールしたのは5番に入ったアキーノ選手。2安打を放ち、状態の良さをアピールしました。

ただ、守備では打球処理にもたついてしまう場面もあり、課題も残しています。アキーノ選手と同じ外野手の細川選手が本塁打を放ち、2軍からは絶好調のブライト健太選手が昇格するなど、ハイレベルな競争が繰り広げられています。

アキーノ選手の打力は竜打線に必要になると思いますが、まだレギュラー確定とは言えない状況です。

外国人枠をどう使うか

外国人選手がクリーンアップに並ぶ打線は怖さがありますが、公式戦で実現するかは不透明です。リリーフ陣で欠かせないロドリゲス投手、R・マルティネス投手がおり、この日のようなクリーンアップを組むことは少ないと考えています。

1軍登録できる外国人選手は5人、ベンチ入りできる外国人選手は4人です。投手陣を中心とした野球をするには、外国人野手は1試合で2名しか起用できません。

今後、開幕までにどのような形の打線になるのか。長打不足が課題のドラゴンズで、長打が売りの外国人選手による熾烈な争いがようやく始まりました。

【参考サイト】

プロ野球 - スポーツナビ