完璧な捕手陣容にするために【中日ドラゴンズ】
中日は今季、捕手登録選手が8人いました。そして、今オフに山下斐紹捕手、A・マルティネス選手、桂依央利捕手の3選手が退団し、現在5名の捕手が中日に在籍しています。
今年のドラフト会議では聖光学院高の山浅龍之介捕手を4位指名し、実質捕手は6人になりましたが、懸念点が残ります。それは捕手の人数が足りないことです。
捕手は激務なポジションで、故障のリスクも高く、代役も簡単に見つけることができない重要なポジションです。
そこで今回は中日の捕手事情を探りつつ、捕手補強について書いていきます。最後まで是非、ご覧ください。
苦しんだ正捕手
毎年のように正捕手不在と言われていた中日。しかし、ここ2、3年でその言葉は聞かなくなりました。木下拓哉捕手の台頭です。
持ち味の勝負強い打撃と強肩を武器に、2020年シーズン頃からレギュラーに定着した木下捕手。今季は開幕直後に極度の打撃不振に陥ると、8月には2軍落ちを経験。120試合に出場しましたが。打率は2割4分6厘と苦しんだシーズンとなりました。
ただ、現状は木下捕手が来季も正捕手を務めることになるでしょう。本来の打撃を取り戻せば、強打の捕手としてこれほど貴重な選手はいません。来季の巻き返しが楽しみです。
将来の正捕手候補筆頭
将来の正捕手候補としては、石橋康太捕手の名前が真っ先に挙がります。石橋捕手は今季、自己最多の31試合に出場。木下捕手が離脱した際には、巧みなリードと力強い打撃で存在感を放ちました。
仮に木下捕手にまさかの事態があった場合、来季23歳となる若い石橋捕手が正捕手修行を積むことは間違いないでしょう。
経験豊富なベテラン
経験豊富なベテラン捕手もいます。プロ14年目のシーズンを終えた大野奨太捕手です。大野奨捕手は今季、8試合の出場に終わりましたが、ベテランらしい安定感のあるリードで投手陣を引っ張りました。
近年は出場機会が減少し、昨年も8試合、2020年シーズンは1軍出場なしと寂しい成績が続きます。ただ、桂捕手がチームを去った今、1軍ベンチに控えていて一番安心するのは大野奨捕手です。
来季はフルで1軍に帯同し、チームを支えることに期待がかかります。
アクシデントに備えるため
これらの3捕手に加え、打撃が武器で主に外野手を務めた郡司裕也選手、ルーキーイヤーは2軍で経験を積んだ味谷大誠捕手がいます。そして今夏の甲子園でチームをベスト4に導いた山浅捕手が加入し、正捕手・将来の正捕手候補・ベテラン・未来ある若手が揃う中日の捕手陣に、不安要素はないようにみえます。
ただ、唯一の不安は冒頭でも書いた捕手の人数の少なさです。ここに20代後半から30代前半の中堅捕手が1人加わることで、捕手陣容は強固になると考えます。
郡司選手が来季も外野を守ることが想定されるため、1軍ベンチ入り捕手を3名にした場合、2軍の捕手は来季高卒2年目の味谷捕手、ルーキーの山浅捕手だけとなる可能性があります。
郡司選手が捕手も兼任して1軍にいる場合、捕手が2人体制となる可能性は十分ありますが、それでも故障や予期せぬアクシデントの備えるためには、もう1人捕手が欲しいところです。
心の片隅には。。
今オフに他球団から戦力外通告を受けた捕手の中では、オリックスの松井雅人捕手やDeNAの高城俊人捕手が1軍経験豊富な選手です。しかし、現時点で現役続行を希望しているかは分かっていません。
またFA市場では、DeNAの嶺井博希捕手がFA宣言するのではないかと報道されています。
捕手の補強は中日にとって最重要課題ではないため、無理に獲得することはありません。ただ、不測の事態に備え、1人補強しておいて損はないと考えています。
心の片隅には松井雅人捕手を獲得し、中日で現役生活を終えてほしいという願望もあります。
皆様はどのように考えますでしょうか。
【参考サイト】