おうち猫Life~ライの日記ニャVol.5
~5~
おうち2日目
~
はじめての朝
朝、オレは見慣れない場所で目を覚ましたんだ。
周りから猫の匂いがしない場所。
ここは・・・おうち。
ここにいることに、オレはまだ慣れないでいた。
オレ専用の部屋(ケージ)には綺麗な大きな箱がある。
中からは木の香りがする。覗き込むとつぶつぶが入ってる。
これがトイレだってわからなかったから・・・
・・・床に水たまり、つくっちゃった!
気付いたママが拭いてくれた。ありがとう ♡
朝はすごいバタバタしててびっくりだった!
オレは自分の部屋からみんなを見てたんだ。
人間さんが1、2、3、4、5
このおうちには5人の人間さんがいることがわかった。
わちゃわちゃやってるな~って見ていたら
いつの間にか、みんなどこかに行っちゃったんだ。
そして静かな時間が流れて行った。
たまにママがオレのことを見にきてた。
まだまだ小さかったオレは寝てばかりだったけど
何となく気配を感じてたんだ。
はじめてのみんなの匂い
夕方になると、朝オレを気にかけていた人間の子が1人
オレの部屋の傍に来た。
当時、小学4年生の末っ子のKちゃん。
部屋(ケージ)の隙間から白いふかふかの猫じゃらしや
穴の開いたボールを使ってオレと遊んでくれたんだ。
オレ、部屋の中だったから、あんまり怖くなかった。
それから少ししたら、また一人、また一人とオレの近くに来た。
おそるおそるオレは自分の部屋から出てみたんだ。
当時、高校2年生の長男Y君が白いおもちゃのボールをころがして遊んでくれたんだけど、まだまだビクビクのオレだった。
背中もなでなでしてくれたり、指の匂いも嗅がせてくれたんだ。
怖かったけど、勇気だしてオレから近寄ってみたんだ。
怖くなったらすぐにソファーの奥に隠れれば大丈夫!
ソファーの奥、この場所はオレのお気に入りになったんだ
このあと、みんなになでなでしてもらったんだよ。
怖い気持ちも薄らいできたら、おなかも空いてきたんだ。
おうちに来てから、ようやくご飯食べる気になったんだよ。
すごく美味しくて「ウミャウミャ」言いながら食べちゃった。
夜に、おしっこしたくなってモゾモゾしてたら、Y君がトイレの中に連れて行ってくれたんだけど、おしっこ吸い取ったティッシュが置いてあって、それが多すぎて嫌だからすぐに出ちゃった。
水たまり、またつくっちゃった。
でも、オレの匂いがあったから、ここがトイレだってわかったよ。
入るのちょっと大変だけど、たぶんこれからは大丈夫 ♪
あのたくさんのティッシュペーパーさえなければ・・・
夜中、オレは自分の部屋で寝てたんだけど
辺りが静かになってくるとやっぱり寂しくなったんだ
近くでママと次男S君そしてKちゃんが一緒に眠ってた
だけど、やっぱり呼んじゃう、みんなのことを
ニャオーーーーーーーーーン
ニャオーーーーーーーーーン
ニャオーーーーーーーーーン