『カフェ☕ライノツメ』その3〜感謝を込めて入院の精算
カランカラン♪
大きな木の扉を開けるとフワッとコーヒーの香りに癒やされます。
ここは茶白猫ライのお店
『カフェ☕ライノツメ』
「いらっしゃいニャー😺
??
どこか行って来たのかニャ?」
ゴリゴリゴリゴリ♪
ゴリゴリゴリゴリ♪
猫のライさんは器用にコーヒー豆を挽いています。
お湯がシュンシュン鳴っています。
「ライさん、こんにちは😊
うん…亡き父が入院していた病院の精算をして来たの。最期までお世話になったから、お礼のクッキーを持って挨拶して来たところなの」
「ニャ〜」
「まだ、やることいろいろあるんだけれどね。病院の精算したら、何か…終わったんだなっていうか…
もう入院していないんだなっていうか…」
「ニャー」
「精算を終えて、クッキーを渡したら、『病棟の方に渡しておきますね』っておっしゃるから、『ご一緒に召し上がって下さい☺️』と告げて、しっかりと伝えて来たの。『ありがとうごさいました。本当に助かりました。』って。そして礼をして来たの。」
「ニャ」
「顔を上げたら、受付の方の瞳がウルッと来ていて…
それみたら、私も…
車に戻ったら泣けてきちゃった🥲」
「ニャ〜。しっかり伝えて来る事が出来て良かったニャね」
「…うん」
カウンターテーブルに座っていると、シュンシュン鳴っていたケトルから熱ーいお湯を注がれたティーポットが目の前にそっと置かれた。
熱々のハーブティーだ。
更にトルコのチャイグラスに注がれ
「カモミールティー ニャ♪
今日はのんび〜りゆった〜り過ごしてニャ〜」
小さなチャイグラスに注がれたカモミールティーは窓からの光りが当たってキラッ✨
手に持てるくらいに、程良く冷めたらゴクンッ
「ふーーー 」
ホッと一息
☕…☕…☕
前回のお話し〜その2
「モリモリな1日」
次回のお話し〜その4
「キャンドル熱がフツフツ♪」
小さな工房『Atelier Lainotsume』
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2023/10/10 tue