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東京から島根へ移住した27歳女子の備忘録〜雪国で感じた「人と向き合う」とは〜
2022年12月
約20年いた東京から島根県仁多郡奥出雲町へ単身移住しました。
移住するまでのお話はこちら👇
引っ越してから4月になるまでの期間、今後の人生を左右する色んな出来事がありました。
すっかりnoteを書く気も起きずただただ必死に毎日を生きてきた気がします。
色んな出会いあり、また自分のnoteを書こうと思えるきっかけがあったのでこれまでの出来事や移住生活について書き起こしていこうと思います。
いつも応援してくださっている方々が、noteを通して安田の成長を見届けてくだされば嬉しいです。
#1 紆余曲折の引っ越し事件
移住を決めたのは2022年9月。
来月には引っ越しをしようと決め、さっさと当時のアパートを解約する手続きを進めました。
社会人になってから引っ越しはすでに4回目。
手続きやら引っ越し準備も手慣れたものでした。
しかし、思うようにいかないのが人生というのか、個人事業主かつ通帳に残されたお金はすでにマイナスになりかけの状態で新しい家の契約ができなかったのです。
東京の家は出ないといけないし、荷物を実家に置く作業を考えると無理がある。
リミットが迫る中、「極限の状態を作ればどうにかするしかない!」と思い、とりあえずアパートが決まらないうちに仮の住所で引越し業者を依頼しました。
どうにか親に代理人契約をしてもらえるようにお願いし、渋々契約をしていただけたので無事に(?)島根県へ引っ越すことができました。
社会的信用が何で見られているのか痛感した出来事でした。。
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#2 休む暇なくやってきた雪国の洗礼
嵐のように島根県へ引越して間もなく、例年より早いと言われた雪の予報。
豪雪地帯だと聞いていたものの、もちろん実感はなく何も準備ができていません。
はやくスタットレスタイヤに交換した方がいいと助言をいただき、お世話になっている方の家ではじめてのタイヤ交換。
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初めてのことに挑戦すると自分がレベルアップした気持ちになれます。4つ目のタイヤを交換する時には得意げにネジを外していました。笑
そして数日も経たないうちに、やってきたのです。
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その時の私は長靴も、雪かきのスコップも持っておらず、シンシンと・・・いやバサバサと降り積もる雪にただただ驚きを隠せませんでした。
スコップを貸してもらったり、雪かきを手伝ってもらったり、車で送ってもらったりたくさん助けてもらいました。
「助けてくれる人たち」がいたからこそ、大変さよりもワクワクした感情が大きかったです。
島根に来てからよく考えるのは、独りだったらどうなっていたのか。
半年間東京から通う中で少しずつ頼らせていただける地元の方や、移住仲間に出会えたからこそ大変な雪の中でも楽しい!という感情を持てたと思います。
ワーワー言いながら雪かきをした時間が子供の頃に戻ったような感覚で、寒さの後に食べる何気ないご飯もとびきり美味しく感じました。
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#3 豪雪地帯のリアルな生活に直面
雪が降ることで様々な障壁があることも痛感しました。
山間地域のため雪で玄関先から出れなくなってしまう民家や、雪の重さで竹が折れてしまったり、除雪車が来るまで移動ができないことも日常です。
そんな閉ざされてしまう生活の一部をどうにか助けようと活躍するのが「移動販売」のともに号。
12月から週1回アルバイトをさせていただいています。
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移動販売の目的にはもちろん食材を運ぶこともありますが、それだけでなく氷点下の中暮らす方々の安否確認を兼ねているのです。
体調は変わりないか、困っていることはないか、孤立した家に1人でいる高齢者にとって「人に会える」ことも安心できる大切な機会。
これまで理学療法士として高齢者に関わってきたものの、雪の中を歩くことすらできぬ私はただただ無力さを感じていました。
こうした地域での「助け合い」は一時的なものではなく、日頃から築いている関係性ありきのこと。地域で暮らすことが何を示すのか少しばかりですが体感することができました。
年末年始は東京へ帰省したため大雪に直面したのは1回でしたが、大変な時期を少しでも体験できてよかったです。来年も楽しめるといいな。☃️
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#4 この町に来て一番の気づき
これまで引越しから冬の出来事について書いてきました。環境的にも大きな変化があり、自分の思考もぐるぐるする時期です。この町に来てから4月までの期間、たくさん涙を流しました。
雪の中で助けてもらったこと、人とたくさん話したこと、地方の暮らしを少し体験し、今まで生きてきた27年間が走馬灯のように蘇り、過去の自分に色んな感情が芽生えました。
一番心をぐわっとかき混ぜたのは、人との関わり方。
島根で出会った人たちといて、私はこれまでどれだけ人と軽薄に関わってきたのかと心が痛くなりました。
たくさんの人と出会い、本当に色んな人たちに応援いただき人に恵まれていると思います。
そんな人たちと私はどれだけ向き合ってきたのか。
いつも見ているのは未来の自分でした。
こうなりたい、こんなことがやりたい、そこに必要な人と出会い、必要なことを得て、また次のステージへ。
後悔はしていません。
ただいつも感じていたのは「孤独感」です。
仲間がいるのに、応援してくれる人がいるのに消えない孤独感。
その答えが見つかった気がしました。
私は目の前にいる人たちと、本当にぶつかってきたかと言われれば理解し合えなければ合う人と付き合えばいいと向き合おうとしていませんでした。
奥出雲で出会った人たちは、一人ひとりと向き合おうとします。
決して否定せず、どうしたらその人がやりたいことができるのか、どうしたらいい状態にできるのか考えています。長期的な目線で物事を捉えています。
なんでそこまで人のことを考えられるのかと、今でも不思議です。
そんな人たちといると、自分も大切な人たちを大切にするためにちゃんと向き合っていくこと、一緒に歩めるようになりたいと思いました。
大切なものができれば失う怖さや不安も大きくなります。それでも向き合おうとすることが、本当の意味で「信頼」できる関係になれるんだと気づかせてくれました。
人との関係を築くには時間がかかる。
少しずつ向き合い、話して、ぶつかって、また一歩前へ。
小さなことを、大きな愛で。
自分のコンセプトを忘れず日々を大切にこれからも過ごしていきます。
ここまで読んでくださりありがとうございました。