【他の人が意外と知らないポイントに詳しくなれる】資質・能力を評価するフィンランドの教育
フィンランドでの、資質・能力やコンピテンシーを評価する取り組みについて、もうチョットくわしくみていきましょう!
フィンランドで大切にされている評価
NCCでは、児童生徒の自己評価とピアアセスメントの実施を推奨しています。
自己評価を通して、自身の学習状況を把握し、個人的にどのように学習に向かうのかを理解することを促します。
ピアアセスメントでは、ペアやグループで互いに評価し合います。
自己評価とピアアセスメントは、生涯学習者としてのスキルを開発することにつながるそうです。
学校ではどうやって評価するの?
学校での評価は、児童生徒の気質や特性を考慮して行われます。
焦点が当てられるのは「学習」「作業スキル」「態度」です。
評価は様々な視点からの観察や文書によって示されるそうです。
どんなことを評価するの?
「学習」
各児童生徒の以前の成果や設定された目標に対して、
年間を通した能力の発達等の累積からその進捗を評価し、
NCCを基準にして、達成度を評価するそうです。
「作業スキル」
各教科や教科横断的な学習、そのほかの活動のすべてにおいて、
定められた目標と照らし合わせて評価されるそうです。
「態度」
学校生活や生活態度、周りのメンバーとどのように関わるかについて、
ローカルカリキュラムに合わせたフィードバック、もしくは評価が実施されるそうです。
年度末の評価はどうしているの?
児童生徒の最終的な達成度は総合的に評価され、
レポートや証明書、評価ノートによって、児童生徒本人に伝えられるそうです。
特に
1年生から7年生は、教育機関の裁量によって、口頭、数値、もしくはそれらを組み合わせた評価が行われます。
8年生と9年生は、数値による評価が実施されます。
数値による評価って、1-5の評価みたいなイメージを持ちますよね?
フィンランドでは少し違います!
【意外と知られていないポイント】フィンランドの数値による評価
ここは意外と知られていないポイントです!
フィンランドの数値による評価は「4」から「10」の7段階で行われます!
「8」を基準に、それに満たない状態とそれを超えた状態に分けるそうです。
NCCでは教科ごとに「評点8の知識とスキル」という欄に、具体的な基準を示しています。
同じ欄には「指導の目標」と、その目標ごとに取り扱う「内容領域」「教科の評価目標」も記載されています。
また、育成する「TC」の項目についての記述もあります。
つまり、評点「8」が標準で、「4」はギリギリOKということです!
ちなみに
評点「3」を下回る子は、わかりやすい言葉を使えば、「再履修」ということになります。
また、学習に困難を抱えているようであれば、特別な支援を実施するそうです。
4年生なのに3年生のクラスに混じって算数をしている子もいるといった話を聞いたことがあります。
対して、評点「10」を平気で取るような子は、わかりやすい言葉を使えば、「飛び級」することになります。
また、ギフテッドの可能性も考慮して、特別な支援を実施することもあるようです。
4年生なのに5年生のクラスに混じって算数をしている子もいるということみたいです。
そうです!
フィンランドでは、評価をその子の資質・能力を見るための指標としているのです!
そして、その子のニーズに合わせた個別最適化された教育を提供することに活用されるのです!
差別をしているわけでもなければ、無理やり進級させる年齢主義でもない。
こんな特徴もあるのです!