アコンカグア16日目:再会
2019年2月5日(火)
旅あるある
アコンカグアから帰ってきて昼くらいまで熟睡するかと思いきや、意外と早く起きた。死闘を繰り広げた体は、全身筋肉痛だ。
これからやらないといけないことは、INKAのオフィスに行って登頂証明書をもらったり、レンタルしたブーツを返却しにいったり、衣類をクリーニングに出したり、これからの南米旅行の計画を立てたりする日にすることにした。
Diegoに借りていたアタックザックも返さないといけない。住所を教えてもらわないと。
このホステルは1泊だけしてチェックアウトすることにして、
登頂おめでとう記念!!ということで、シェラトンを予約した。
貯まっているマリオットポイントで宿泊することもできたが、値段も90USDとシャラトンにしてはお手頃だったので、お金を払って泊まることにした。
(自慢だが、僕がお金を払ってホテルに泊まることは滅多にない。すべてポイント宿泊だ。)
ひとまず、以前に泊まっていたHostal Confluenciaに行って、荷物の回収をしに行った。そしたらなんと、
山頂で会ったもう一人の日本人、ジュンヤさんがいた!
ベースキャンプにも、バスにもいなかったのにまさかここで再会するとは、驚きを隠せなかった。
まさか、僕が最初にメンドーサに来たときにも泊まっていたのか?
ジュンヤさんもチェックアウトするところだったのだが、これからもう一泊するため宿を探すところだそうだ。
今日は満室のため泊まれないらしい。
それなら!と思って一緒にシェラトンに泊まらないか、と誘ってみた。二つ返事でOKをもらった。特にお互いのことも知らないが、旅人はこんなもんだ。悪い人じゃなさそうだし、僕の人を見る目はけっこう自信がある。
(アコンカグアに登頂できる実力のある人で、悪い人なんていないと思うが。)
お互い荷物がすごい量だったので、タクシーでシャラトンメンドーサに向かった。
Sheraton
(出典:https://www.trip.com/)
すぐにチェックインできるとのことだったので、ツインベッドの部屋にチェックインした。
ジュンヤさんは、明日の早朝の便で日本に帰国するらしい。長野県に住んでいて、ふだんから山に登っているみたいだ。
(僕は山登りしないが、アコンカグアに単独で挑戦するくらいだ、それが当たり前か。)
今日はメンドーサを観光するとのことだったので、昼は別行動で夕食を一緒に食べることになった。
ひとまず別れて、僕はホテルのプールに行くことにした。
プールで過ごしながらこれからどこに行こうか、考える時間にした。INKAのオフィスで登頂証明書をもらったり、レンタルブーツを返却するのは明日にしよう。
アウトドアブランドのPatagonia好きな自分としてはフィッツロイは見てみたいが、アコンカグアに登った後に行っても感動しないだろうな、
メンドーサはワインの街だ、ワイナリー巡りでもしようか。
アルゼンチンと行ったら、世界三大瀑布のイグアスの滝、あとはウユニ塩湖もちょうど雨季のシーズンで鏡張りを見ることができるだろう。
そこまでいったら、クスコやマチュピチュも行ってしまおうか。ひとまず、メンドーサからどうやってイグアスへ行こうかな。
そんなことを考えたり、ランチにステーキを食べたりして、クリーニング屋さんを探しに行っていたら、夕方になっていた。
ホテルにジュンヤさんが戻ってきた。
ディナー
夕食は、僕がトリップアドバイザーで見つけたステーキ屋さんに行くことになった。
メンドーサの中心にあって、こんな料理が出てくる。ステーキハウス欄kングでも上位に入っていて、文句なしに美味しい。
(出典:https://www.tripadvisor.jp)
生ハム一人前の量が多すぎる。ステーキも分厚い!赤ワインもボトルを空けて、アコンカグア登頂の余韻に浸った。
そういえば、ジュンヤさんの下山の日程が気になった。僕と登頂日は一緒だったのに、1日早くメンドーサに到着していた。
ジュンヤさんはあの日、C2からサミットプッシュして、またC2に戻った。
そしてなんと、C2から登山口のオルコネスまで1日で下山したというのだ。標高差2,500m、12時間くらいはかかるだろう。
サミットプッシュで15時間以上行動した翌日にである。バケモノだ。。
そして一度C2からサミットプッシュをして失敗したらしい。
僕と一緒だ。しかも僕が下山していたとき、サミットプッシュで失敗したこと伝えたのに。
さらに面白いのが、海外旅行は今回が2回目だそうだ。今回アルゼンチンに来てやることは、アコンカグアに登って帰る、それだけ。
初海外はタンザニアだそうだ。タンザニアと言えば、アフリカ最高峰のキリマンジャロ。
初海外でキリマンジャロに登るとは。面白すぎる。
山好きにとっては、一度はキリマンジャロやアコンカグアは登ってみたいんだろうな。次はどこに登るんだろう。デナリとか一緒に登れたらいいな。
そんなことを思った。
たくさん食べてお腹いっぱいになった。サラダ、生ハム、ステーキ、赤ワインボトル、食べきれないくらいの量だったけど、
お値段なんと一人あたり、30USD!安すぎる。
アルゼンチンペソの暴落もあるだろうけど、東京で食べたら1万円コースだ。
アルゼンチン最高です。アコンカグアはもういいけど、アルゼンチンはまた来たい。
別れと旅立ち
ホテルに戻って、先にジュンヤさんはシャワーを浴びて、早朝の便に備えて就寝した。
早朝、目覚ましと一緒に僕も起きて、今度は日本の山を一緒に登ろうと、固い握手をして約束した。
そして僕はまた眠りについた。
翌朝、INKAオフィスとブーツをレンタルしたお店に行って、登頂の報告をした。
さらに翌日、メンドーサから飛行機で世界三大瀑布のイグアスの滝に向かい、3週間の南米周遊の旅に出た。
Satoki君がメンドーサに戻ってくるのを待って祝杯を上げるのもよかったけど、先を急ぐことにした。
これで2週間に及ぶアコンカグア登山の物語は終わり。ここまで読んでいただきありがとうございました。
だけど実は、ボリビアでもう一つ山に登っていました。もしかしたらアコンカグアよりもキツかったかもしれません。そして死ぬリスクも高かったと思います。
それについては、次回のnoteに書きたいと思います。
記事中に出てくるアコンカグア登山で利用したメンドーサの施設、レストランをリストにまとめてあります。