大学入試まで部活に励んだ話
生徒への話に欠かせない、「勉強のしかた」の話。
教員ごとにも、それ以外のすべての人でも自分なりの勉強法があると思います。
僕もひとつ、勉強法を持っています。
これには、僕の人生の大半を占める"バスケットボール"が大きく関わっています。
勉強の話の前に、僕と高校バスケについて記そうと思います。
朝から夜までバスケ
小学校2年生から始めたバスケットボールは、瞬く間に僕を虜にした。
朝早く起きてバスケをし、夜遅くまでバスケをし、寝るときもボールを抱いて寝ていた。学校でつくった作品もバスケットボールに関するものばかり。まさにバスケバカだった。
憧れの川内高校に入り、バスケ三昧にさらに磨きがかかる。体育の時間や昼休みもバスケをしていた。休み時間もセットプレーを書いたり、イメージトレーニングをしたりと、バスケがしたくてうずうずしていた。
高校3年生の時のインターハイ。散々練習してきたのにも関わらず、一回戦は監督がひざまづくほどの絶不調。不完全燃焼のまま、二回戦で宮崎の小林高校に敗戦。もともと僕は、夏での引退も考えていた。
でも、さすがに終われなかった。
ウィンターカップ
高校バスケにはウィンターカップというものがある。10月ごろに県予選を行い、鹿児島の場合は優勝した一校のみが12月に行われる全国大会に出場できる。
僕は7月のインターハイで引退せず、この大会まで残ることを決めた。
反対されることも、不安になることもあった。でも、もう後戻りする気はなかった。
いつも(厳しく)応援してくれていた両親もさらに厳しくなった。
10月の予選で優勝しても、
活躍しなければ引退しろ。
調子に波のある僕には、なかなか厳しい条件だった。
本来なら引退している身。引退して勉強するのが本分。全てを注ぎ込んできたバスケットボール最後の集大成。結果を出さねばならない。まさに僕にとってウィンターカップは失敗の許されない大勝負だった。
ウィンターカップまでの毎日は、バスケットボールのために全てを費やしていた。
引退
迎えた10月の県予選。決勝まで駒を進めた川内高校は、県内で唯一敗戦を喫したことのある鹿児島商業と対戦。
僕は特別な想いで試合開始の礼をした。勝つだけではダメだ。なんとしてでも活躍しなければ。第1ピリオドから常に攻め続けた。途中飛び込んだリバウンドは足がつった。
試合終了のブザーが鳴ったとき、チームメイトが喜ぶ中、喜ぶよりも僕はホッとしていた。20得点。なんとか東京体育館で行われる本戦に参加できる。
予選までと同じような日々を過ごしながら、その日を迎えた。
12月24日のウィンターカップ本戦。一回戦で山口県の豊浦高校に、川内高校は負けた。しかし、苦しんだインターハイと違い、ウィンターカップは楽しかった。そして、バスケットボールを引退した。
勉強の話
ウィンターカップ敗戦後、他の選手より一足先に帰鹿し、模試を受けた。受験に向けて再スタートした。
と、バスケットボールの話がやはり多くなったので、勉強の話は次のnoteに記そうと思います。
センター試験は1月。僕が引退したのは12月。大学入試の3週間前まで部活をしていました。そんな中編み出した勉強方法は、部活や習い事などに熱中する中学生の役に立つと思い、生徒たちに伝えています。
→続編 部活中心の勉強法