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「男性と女性の叱り方の違いとは?―脳とホルモンの視点から考える親の役割」

こんにちは、MKY's合同会社の安田和世です。

今回は、親として子どもを叱るときに感じる男女の違いについて、私自身の体験も交えながら、脳やホルモンの観点から考えてみたいと思います。

1.娘の態度に見る「無言」の意味

先日、6歳の娘が水筒の飲み残しを保育園で捨てる約束を守らず、妻が激怒した出来事がありました。
娘は叱られると無言になり、さらに妻の怒りはヒートアップしていく。
最終的には、娘の無言な態度が私に似ているとして、妻から嫌味を言われることも。

このような経験、きっと多くの家庭でも似たようなものがあるのではないでしょうか。
私が感じるのは、子どもを叱るとき、男性と女性で反応やアプローチが大きく異なることです。
この違いは、単に性格の差というより、脳の仕組みやホルモンの影響が絡んでいると考えられます。

2.男性と女性の脳の違いが叱り方に与える影響

私たちの脳は、男女で微妙に異なる構造を持っています。
これが行動や感情の処理に影響を与えるとされています。
研究によると、男性の脳は論理的思考や問題解決を担当する前頭前皮質の活動が強く、感情を抑制しやすい傾向にあります。
これは、叱るときも冷静に物事を伝えたり、感情的になりにくいといった特徴に現れることがあります。

一方で、女性の脳は感情を司る扁桃体の活動が男性よりも強いとされ、感情の抑制が難しい場面も多いといわれています。
特に自分の価値観や期待が裏切られたとき、感情が爆発しやすいという特徴があるかもしれません。
妻が娘に対して激怒してしまうのも、この脳の仕組みが影響していると考えると納得できる部分があります。

3.ホルモンの影響と叱り方の違い


さらに、ホルモンの違いも無視できません。
男性は主にテストステロンというホルモンが影響しており、これが冷静さや理性的な対応を促す一方で、競争心やプライドを強めることがあります。
そのため、子どもを叱る際も、冷静さを保ちながらも「正しさ」を重視するアプローチになりがちです。
私自身も、娘を叱るときはまずは約束を守らなかった理由を聞き、次にどうすればよかったのかを考えるよう促します。

一方で、女性はエストロゲンやプロゲステロンなどが感情の起伏に影響を与え、共感や感情表現が豊かになることがあります。
これが、子どもに対して感情的に叱るスタイルにつながりやすい理由です。
私の妻も、娘が約束を守らなかったことで感情が高ぶり、怒りが収まらない状態になってしまうことがあります。

4.娘の無言はどう解釈すべきか?


さて、娘が叱られて無言になる理由も考えてみましょう。
子どもは、叱られると防衛的になり、感情的な反応を抑えるために無言になることがよくあります。
これは脳の「逃走・闘争反応」と呼ばれる防御メカニズムの一部です。
言葉で反論することで状況を悪化させたくない、または言葉にできない恐怖や不安を感じているため、無言を選ぶのです。

私の娘も、叱られるときは自分の気持ちを言葉で表現するのが難しく、無言で耐えることが多いです。
これを「父親に似ている」と妻は指摘しますが、これは単に性格の問題ではなく、脳の自然な反応とも言えるでしょう。
男性でも女性でも、感情を処理する方法や表現の仕方はそれぞれです。

5.まとめ

男性と女性が子どもを叱る際の違いは、脳の構造やホルモンの影響によって生じている部分が大きいと考えられます。
男性は論理的で冷静に、女性は感情豊かに反応する傾向がありますが、どちらも子どもにとって必要な側面です。大切なのは、その違いを理解し、互いに補完し合うことです。

子育ては、感情的になることも多く、時に夫婦間での衝突も避けられません。
しかし、私たちは互いの強みを認め合い、より良い方法で子どもに接するための工夫を続けることが重要です。
感情的に叱ることも、冷静に叱ることも、どちらも親としての愛情がベースにあるのですから。

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