【書評】自分のバイブル いしかわゆきさんの「書く習慣」【要約・感想】
「あ~なんか物書きたいな。あわよくばバズってそれでカネになるといいな」
これ、自分がここ数年ずっと思ってること。
いや、だってよ。
俺はロクな職歴もなく、文系大卒でノースキル、中途半端な英語くらいしか誇れるものがない。おまけに発達障害者。
せめて会計士などのジャンルやプログラミングに適性があればなあ。。。
そうずっと思ってた。
これがずーっと自分の根深いコンプレックスだったんよな。
でも、この本を読んで少し救われた。
いや、かなり救われたと思う。
「書く習慣」の著者のいしかわゆきさんは俺と同じADHD。
バイトができなさ過ぎて辞める。
海外留学時代は半引きこもり。
文系ノースキル。
それでも物書きとして大成している。
ある意味自分のロールモデルだ。
マンガを除き何度も読み返す本というのは人生において少ない。
その数少ない読み返す活字の本がこの本だ。
物書きを始めたいと少しでも思ってる人は是非買って読んでほしい。
それでは心に残った点を書き記していく。
ポイント1 意気込んで上手く書く必要はない
人間はどうしても他人からよく見られたい。
他人の目を意識して「うおお文才ある!!」
と言われたい承認欲求が根強くある。
これはホモサピエンスの進化過程で群れからハブられないようにそう適応進化してきたからだ。
だから、気軽に書く。
Twitterだって、フランクにネットスラングだらけや文法めちゃくちゃ、誤字脱字だらけなツイートだってバズってるのがその証左。
ポイント2 読んだその日に即アウトプットする
本を読んだあと、感動してもそのままだったりすること多くないっすか?
というか俺は今までほとんどそれ。
人間ってめちゃくちゃ忘れるの早いんすすよね。
ワーキングメモリつよつよパーソンならともかく、俺なんて読了後30分したら5割も覚えてるか危うい。
現に何度も読み返したいしかわゆきさんのこの本も、さっき読んだ暇と退屈の倫理学も、かーなり忘れてる(すいません)
受験勉強だって、予習より復習のほうが何倍も大事だったっすよね?
読書も同じです。
読書は、インプットよりもアウトプットのほうが断然資産になる。
読書も投資だと思ってる。
一冊の本って、その人が知恵を振り絞って自分の体験を書き記した結晶なので、もちろん悪書も多々あるけど、良書というのはその人の個人的無形資産を1000円ちょっとで購入できる最高の投資だと思っている。
ポイント3 完璧主義をやめる、毎日5分でもいいので書く
これはすごく納得できた。
令和の日本人って完璧主義に憑りつかれている人間が自分含めゴロゴロいる。
Twitterを見れば年収学歴マウント、インスタを見れば加工の塊のキラキラインフルエンサー。
正直SNSを国が規制したら日本の一人当たりGDPと出生率は上がるとみんな思っているだろう。
この文章だって、「うわー俺つまんね文章書いてんなー。こんな駄文で紹介していしかわさんごめんなさい、読んでくれてるあなたにも申し訳ないと思っている。」
それでもデスクに向かう。
ポイントは座ってデスクに向かうことだ。
寝ながらではだめだ。ダラケる。
番外編 自分には合わないなと思ったこと
いしかわさんのアドバイスで「Twitterなどでも発信するように」という旨の文があったと思うが、これは自分には合わなかった。
どうしてもTwitterだと人の目を気にしてしまう。
相互フォロワーができるとコミュニティもできる。
知らず知らずのうちに○○界隈などに入ってしまう。
こうなるとしがらみができて人の目を気にせず書くことは自分には難しいからだ。
また、今のTwitterは昔の2chよりもアディクティブで依存性があり、誹謗中傷もひどい。
メンタルヘルスの観点からも自分は遠ざけた方がいいと判断したからだ。
その点noteは気軽でいい。どんな記事を書いてもポツポツ反応があり、変なしがらみがない。いい意味で距離感がある。
以上、トータルで見ると素晴らしい本です。
是非購入をお勧めします。
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