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#日本酒

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日本酒はそのままの姿で日本文化を表している。日本酒のこと、日本酒と自分のこと、テイスティング関連記事をまとめてます。
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#テイスティング

日本酒のラベルにしてやられた!と思ったら、大切なことを教えられた。

眩しい。。こんな眩しいラベル見たことない。 スマートでオシャレな日本酒ラベルが増えてきた近年、このデザインから放たれる独特のオーラには只者ならぬ存在感がある。 冒頭写真の日本酒『此れはしたり』。日本酒の頒布会8月分の一本だ。 頒布会とは、定額の支払いに対して酒屋さんが見繕ってくれた日本酒を定期的に送ってくれるサービスのこと。現代風に言えば、日本酒のサブスクみたいなもの。 どこの蔵元さんのどんな銘柄が届くのか事前に知ることは出来ず、家に届いた梱包を開封する作業は日本酒好

日本酒の燗酒を好んで飲む理由。

日本酒の味わいは繊細なもので、酒器や温度を変えたり、酒器に注いだ後の空気に触れる時間や、保管中の瓶の中での時間経過、合わせる食事の内容によって大きく変化します。 お酒の味が物理的に変化するというよりは(そういう側面もありますが)、むしろ飲む人の感じ方が大きく変わります。 最近は、燗付け(日本酒を温めること)にハマッていて、最初に冷やした状態でワイングラスで飲んだ後、次は燗付けにしてその味わいの変化を楽しんでいます。 近年定番となった生酒や、カジュアルで飲みやすい低アルコ

おいしい温度。燗の利き酒Vol.9『二兎/純米吟醸 生酒/山田錦 五十五』

日本酒は、自分の魅力と特性を最高の形で表現してくれる温度を求めている。 「同じ日本酒で、燗の温度を変えると味わいがどれほど変化するか」を試す『おいしい温度。燗の利き酒』シリーズの第9段。 今回は、愛知県 丸石醸造さんの『二兎』。以前にどこかの居酒屋さんで飲んだ際、綺麗な飲み口をベースとしながらも味わいの重なり模様を楽しめる面白いお酒だなという記憶があり、 今回は上記とは違う造りながら同じ銘柄が家にあったため、燗にしたらどんな味わいになるのか興味があり試してみました。

日本酒好きにとっての記念日。

先日、日本酒好きのぼくにとって、記念すべき出来事がありました。 タイトル写真にある日本酒本を先月かな、購入したんですね。 千葉麻里絵さんという、日本酒業界の方はもちろん、日本酒愛好家ならおそらく皆んなが知っているであろう、日本酒界のカリスマのような方が書かれた本。(東京・恵比寿で「GEM by moto」という飲食店をされてます)。 結論から言ってしまうと、この本で千葉さんが紹介されていた燗付け(日本酒を温めること)の方法で燗をした結果、千葉さんご本人から燗付けのセンス

おいしい酒器。利き酒Vol.10『風の森/露葉風807』

自分の持ち味を最高の形で表現してくれる器。日本酒は、そんな酒器を求めている。 同じ日本酒で、酒器を変えると味わいがどれほど変化するのか。酒器を代えて利き酒する、「おいしい酒器」シリーズの第10回目。 酒器が変わると味わいも相当変化する。 日本酒の美味しさの本質は「味わいの重なり模様」にあると思っているぼくは、普段日本酒をワイングラスで飲む(『リーデル』というグラスメーカの脚なしタイプ)。ワイングラスで飲む理由について詳しくは以下記事の通り。 そ

おいしい酒器。利き酒Vol.9『東一/純米吟醸/Nero』

自分の持ち味を最高の形で表現してくれる器。日本酒は、そんな酒器を求めている。 同じ日本酒で、酒器を変えると味わいがどれほど変化するのか。酒器を代えて利き酒する、「おいしい酒器」シリーズの第9弾。 酒器が変わると味わいも相当変化する。 日本酒の美味しさの本質は「味わいの重なり模様」にあると思っているぼくは、普段日本酒をワイングラスで飲む(『リーデル』というグラスメーカの脚なしタイプ)。ワイングラスで飲む理由について詳しくは以下記事の通り。 そんな

おいしい酒器。利き酒Vol.8『Ohmine Junmai/火入れ 3粒』

自分の持ち味を最高の形で表現してくれる器。日本酒は、そんな酒器を求めている。 同じ日本酒で、酒器を変えると味わいがどれほど変化するのか。酒器を代えて利き酒する、「おいしい酒器」シリーズの第8弾。 酒器が変わると味わいも相当変化する。 日本酒の美味しさの本質は「味わいの重なり模様」にあると思っているぼくは、普段日本酒をワイングラスで飲む(『リーデル』というグラスメーカの脚なしタイプ)。ワイングラスで飲む理由について詳しくは以下記事の通り。 そんなぼくの個

おいしい酒器。利き酒Vol.7『笑四季/Sensation White』

自分の持ち味を最高の形で表現してくれる器。日本酒は、そんな酒器を求めている。 同じ日本酒で、酒器を変えると味わいがどれほど変化するのか。酒器を代えて利き酒する、「おいしい酒器」シリーズの第7弾。 酒器が変わると味わいも相当変化する。 日本酒の美味しさの本質は「味わいの重なり模様」にあると思っているぼくは、普段日本酒をワイングラスで飲む(『リーデル』というグラスメーカの脚なしタイプ)。ワイングラスで飲む理由について詳しくは以下記事の通り。 そんなぼくの個

おいしい温度。燗の利き酒Vol.2『紀土/純米吟醸』

日本酒は、自分の魅力と特性を最高の形で表現してくれる温度を求めている。 「同じ日本酒で、燗の温度を変えると味わいがどれほど変化するか」を試す『おいしい温度。燗の利き酒』シリーズの第2段。 このシリーズを始めたきっかけは、別の記事で書いたとおり、『赤武』の生酒を温めて飲んだら予想以上に美味しかったこと。燗付けの技術、知識面ともに素人同然の「燗」の世界にしっかり足を踏み入れてみようと思いました。 1.  銘柄選定和歌山県海南市にある『平和酒造』さんの醸されるお酒。 どの造

おいしい温度。燗の利き酒Vol.1 『龍力/特別純米 生酛仕込』

日本酒は、自分の魅力と特性を最高の形で表現してくれる温度を求めている。 「同じ日本酒で酒器を変えると味わいがどれほど変化するか」を試す、従来の『おいしい酒器』利き酒シリーズと平行して、 「同じ日本酒で、燗の温度を変えると味わいがどれほど変化するか」を試す『おいしい温度。燗の利き酒』シリーズを今回始めてみます。 きっかけは、前回記事で書いたとおり、生酒(『赤武』)を温めて飲んだら予想以上に美味しかったこと。燗付けの技術、知識面ともに素人同然の「燗」の世界にしっかり足を踏み

おいしい酒器。利き酒Vol.6『獺祭/純米大吟醸45』

自分の持ち味を最高の形で表現してくれる器。日本酒は、そんな酒器を求めている。 同じ日本酒で、酒器を変えると味わいがどれほど変化するのか。酒器を代えて利き酒する、「おいしい酒器」シリーズの第6弾。 酒器が変わると味わいも相当変化する。 日本酒の美味しさの本質は「味わいの重なり模様」にあると思っているぼくは、普段日本酒をワイングラスで飲む(『リーデル』というグラスメーカの脚なしタイプ)。ワイングラスで飲む理由について詳しくは以下記事の通り。 そんなぼくの個人的嗜好は一旦置

書くことは自分を大切にすること。言葉を探すことに意味がある。

昨日、久々にまとまった量の文章を書いて思いました。 やはり、文章というものは自分に向けて書いてるんだってこと。 小学生の時、何気なく書いた作文やその題名を先生に幾度か褒められて以来、書くことが好き。 ぴったりの言葉を探すという作業がまず好きだし、その後の推敲作業もリアルな手触り感が好き。 言葉を探すことそれ自体に意味がある書くという行為は、その時の「自分」をある枠組みで切り取って記録に残すこと。 言葉にしたい想いを表の世界に引っ張り出して来ること。

おいしい酒器。利き酒Vol.5『阿部勘/純米吟醸/吟のいろは』

自分の魅力と持ち味を最高の形で表現してくれる器。日本酒は、そんな酒器を求めている。 同じ日本酒で、酒器を変えると味わいがどれほど変化するのか。酒器を代えて利き酒する、「おいしい酒器」シリーズの第5弾。 酒器が変わると味わいも相当変化する。 日本酒の美味しさの本質は「味わいの重なり模様」にあると思っているぼくは、普段日本酒をワイングラスで飲む(『リーデル』というグラスメーカの脚なしタイプ)。ワイングラスで飲む理由について詳しくは以下記事の通り。 そんなぼくの個人的嗜好は

おいしい酒器。利き酒Vol.4 『七田/純米 無濾過生原酒/愛山』

自分の魅力と持ち味を最高の形で表現してくれる器。日本酒は、そんな酒器を求めている。 同じ日本酒で、酒器を変えると味わいがどれほど変化するのか。酒器を代えて利き酒する、「おいしい酒器」シリーズの第4弾。 酒器が変わると味わいも相当変化する。 日本酒の美味しさの本質は「味わいの重なり模様」にあると思っているぼくは、普段日本酒をワイングラスで飲む(『リーデル』というグラスメーカの脚なしタイプ)。ワイングラスで飲む理由について詳しくは以下記事の通り。 そんなぼくの個人的嗜好は