⑪[介護ライブレポート]義母移送作戦
義母の入所先は、ショートステイに決まりました。ここで、本命のケアハウスの空きがでるまで、一時的に入ることになったのです。
いよいよ義母をこちらの施設に入所するための作戦を立てることになりました。
まず、入所日を決めます。
ご施設の方と打ち合わせて候補日をいただき、義母と打ち合わせて決定します。
日程が決定したら、義母は車で運ぶため、勤め先にお休みをいただきます。
平日にしか行うことができない転居の手続きがありますので、日程的に余裕をもって計画することにしました。
義母はなるべく早く施設に入りたかったらしく、とりあえずショートステイに入所が決定したことを喜んでくれました。
私の勤め先も、事情を説明したところ、お休みを快く認めていただきました。
義母の移送方法については、JRを使うか、車で運ぶかの2択でしたが、車で迎えに行くことにしました。
車はJRに比較して時間はかかるものの、玄関から玄関へ運べることとショートステイに持ち込む私物の輸送も楽にできることを考えて、車にしました。
移動日が決まったのでどんどん事は進んでいくと思ったのですが、次々とやることが頭に浮かんできてパニくっています。
そこで、「やるべきことをリスト化」することにしました。
やるべきことのメインは、義母の引越しに伴う諸手続きです。
本当は、義母がひとりで暮らしていた実家と土地をどうするかについても、考えて動かないといけないのですがイッパイイッパイの状態でした。
実際、引越しに伴う手続きだけでも、その担当部署や方法、優先順位など、わからないことが多くて混乱したのです。
そこで、カミさんと話し合い、一覧表で管理することにしました。
(手続の窓口や当該部署をメモしておきました。)
ネットで「転居 手続き」で検索し、該当記事から手続きが必要な項目をピックアップしました。
これはこれで基本情報になったのですが、実は後から結構やるべき項目が出てきました。
移動日まで約3週間。
やるべきことがリスト化できたころに、カミさんは4日ほど義母の所に先発隊として滞在し、手続きを進めることにしました。
実はこのときに、いろいろなことが噴出したのです。
たとえば、実家の重要な書類の整理ができていないこと、介護施設に入所するための荷造りがまったくできていないことなど、事務仕事以外も取り組まなければならない事柄が出てきました。
実家が空になるので、食品も片付けないといけませんし、貴重品も残しておけません。
つまり、家の中を一通り見直す必要があり、これに時間が盗られたのです。
その他、主治医がいる病院、役所や銀行など、義母を連れていかなければならない所も多く、カミさんは疲れ果てました。
引越し(移転の日)の2週間前前後に現地に行き、第一次の諸手続きをすることはとても重要だと思いました。
ひとり暮らしの親を転居させる場合には、平日に動ける日を多めに設定することで余裕がある動きができると思います。
では、ひとり暮らしの親の移転に関する「手続き一覧」をご参考までに紹介します。
もし、ウチと同じような形でご家族を移転させる方にお役に立つよう、苦労した点も併せて書いておきますね。
・住民票の移動 転入・転出届
・年金の住所変更 口座変更
・後期高齢者保険の住所変更
・介護保険の住所変更
・金融機関の口座の閉鎖と入出金
・郵便物転送手続
・宅食の解約
・NHKの解約
・浄化槽の清掃契約の解除
・火災保険の解約
・レンタルベッドの返還手続
・仏壇の廃棄手配
このうち、大変なのは本人でないと手続きが煩雑になる項目です。
金融関係、保険関係と考えてよいかと思います。
※もちろん、会社や機関部署によって、対応が異なりますので確認が必須です。
どうしても本人が手続の窓口に行けない場合は、「委任状」の作成が必要になります。
実家の書類がグチャグチャなのは、高齢者の多くで見られる「あるある」かもしれませんね。
チェックしてわかったのは、「捨ててもいいのかどうかはっきりわからないから、とりあえず取っておく」と考えることです。
これ、実はウチにも当てはまることでした。
役所から送られてくる種々の書類の保管は、確かに大変ですね。
取りあえず、重要な書類入れを作って「実印」「金融機関の通帳」「各種保険証」「権利書」などを別にしておきました。
あとは、「廃棄」「保存」「わからん」の3つにどんどん分けていきます。
このようにスクリーニングすると、考えなければならない書類の量はかなり減っていきました。
細かいことですが、義母の移転先の住所をどうするかでも少し悩みました。
今回は、一旦デイサービスに入所して、空室がでたらケアハウスに変わる手はずなので、住所はウチにしました。
他の手続きも住所変更が煩雑になるため、すべてウチの住所で行うことで決定。
その他の注意点することとしては、義母が借りていた介護ベッドはレンタルですが、返還は移動日の前日になること。必ず打ち合わせておきましょう。
また、仏壇はさすがに燃えるゴミでは出せません。「仏壇供養」とか「魂抜き」と呼ばれる廃棄の方法を業者に頼むことにしました。
ライフラインの「電気」「ガス」「水道」は、まだ実家に行く可能性を考えて、ひとまずこのままにしておくことにしました。
この家をどうするかは、今後の検討課題。荷物の整理もほとんどできておりませぬ。
まだまだ、大変です。
以上