④[介護ライブレポート]プロの意見を聴く

介護ライブレポート④プロの意見を聴く

「特養」「老健」「グループホーム」「サ高住」あたりは、知っておりました。
いや、知っているつもりになっていました。
(「特養」は特別養護老人ホーム、「老健」は老人介護保健施設)
ところが、ネットでいろいろと勉強してみると、自分はまったくわかってなかったのです。

自分の理解では「特養」は終いの住処であり、民間の介護付き老人ホームよりお値段が安いと解釈していました。「特養」は、安くて入居期間が長くなるため、入居待ちの方が多いとの噂を聞いておりました。終いの住処であることは間違いではなかったのですが、現在の相場を見てみると、「特養」にしてもかなりのコストがかかることがわかりました。

ちなみに「グループホーム」は軽症の認知症の方が集団で暮らす施設。日本では少子高齢者がものすごいスピードで進んでいるため、対認知症の在宅治療の切り札と期待されていました。

「サ高住」は、あくまでも施設ではなく、住宅であることに注意して選択する施設。介護施設とはサービスの種類が異なるので、必ず確認してから選択肢に入れましょう。

さて、介護保険制度の概要と介護に関する施設を大まかに勉強しました。
そろそろ、ベストの選択を考える時期だと思いましたが、カミさんのお友達で介護施設で働いてる方がいますので、プロの意見を伺うことにしました。

その方からは、下記のようなアドバイスをいただきました。
「今、住んでいる家の近くの施設に入所するのがベスト。だけど、まず家で同居してから入所するのは止めたほうがいいよ。手間も2回かかるし、いったん同居すると施設への入所をやっぱり止めたと言う人が多いのよ。本人にしてみれば、同居できるんだったら、施設にぶち込みのは止めてと考えるの。」
「ちなみに、要支援2なら、私が一番いいと思うのはケアハウス。」
なーるほど、プロの意見は勉強になります。

恥ずかしながら、「ケアハウス」は詳しくは知らなかったので、早速勉強開始。
グーグルで検索順位の上位3つのサイトを読んで、共通点を確認しましょうかね

みんなの介護
【一覧表でわかる】ケアハウス(軽費老人ホームC型)のメリット・デメリット
https://www.minnanokaigo.com/guide/type/carehouse/


SOMPOケア
ケアハウスとは?特徴や費用について紹介
https://www.sompocare.com/contents/service/carehouse/index.html

イリーゼ
ケアハウス(軽費老人ホーム)とは?入居条件・費用・サービスの特徴
https://www.irs.jp/article/?p=1


[ケアハウスとは]
低額で入居でき、サポートなどを受けながら個室で生活できる(軽費老人ホーム)
「軽費」というのが、いいですね。入居者の負担がすごく少なく感じるネーミング。
ケアハウスは日本全国に1931ヶ所(平成29年時点)あるそうです。

比較的安い料金で、日常生活のサポートを受けられる施設のようですな。地方自治体や社会福祉法人などが運営する福祉施設で、近親者からのサポートを受けることが難しいなどの、条件を満たした高齢者が入居できるとのこと。

ケアハウスはひとつではなくいくつかの種類があるようです。
軽費老人ホームA型・B型、ケアハウス(一般型・介護型)に分けられます。

・軽費老人ホームA型・B型
独居生活が難しい高齢者を対象とし、所得に応じて月額料金が変わります。
A型には食事の提供があり、B型にはないため、B型は自炊ができる人が入居対象です。
A型・B型ともに、介護の必要がある高齢者は入居ができません。

・ケアハウス(一般型・介護型)
「軽費老人ホームC型」とも呼ばれます。一般型と介護型があり、どちらも食事の提供をはじめとする生活支援を受けられます。また、一般型と介護型が併設されたケアハウスもあります。
一般型は、介護が不要な人のほか、軽度の介護が必要な人も入居が可能です。
生活支援や緊急時対応、見守りサービスなどを受けられます。
一般型で入居し、途中から介護が必要になった場合は、外部業者のスタッフによる訪問介護などを受けながら、要介護2までは入居を続けることができます。
介護型では生活支援のほか、介護サービス、通院の付き添い、安否確認などがあります。一般型とは異なり、介護型のケアハウスには介護スタッフが常駐しており、介護サービスを施設内部で受けられます。


[入居の条件]
一般型は、個人または夫婦のどちらかが60歳以上であること、介護型は、65歳以上で要介護1~2の高齢者が入居条件です。

軽費老人ホームA型・B型は、個人または夫婦のどちらかが60歳以上という年齢制限に加えて所得制限があり、月34万円以上の所得がある高齢者は入居対象外となります。


[受けられるサービス]
一般型の場合は食事の提供、洗濯や買い物、掃除などの生活支援、医療機関との提携、緊急時対応などです。

ケアハウスでは、1日3回の食事が毎日提供されます。自炊の必要はなく、高齢者向けにカロリーや栄養バランスに配慮した食事が用意されます。 また、洗濯や買い物、そうじなどの生活支援もあります。
医療機関との提携、緊急時も24時間対応してくれます。
ということは、スタッフは24時間ホームに常駐し、ご利用者が安心して生活できるようサポートしてくれると。また、居室内に緊急呼出装置やセンサーを設置するなどして、緊急時に備えています。

介護型はそれらに加えて、入浴や排泄などの補助、機能訓練などの介護サービスが加わります。


[施設の設備]
個室の広さは、単身の場合で21.6平方メートル以上、2人部屋の場合で31.9平方メートル以上。居室にはベッド、トイレ、ミニキッチン、エアコン、緊急通報システムなどが設置されています。共同設備には、食堂や浴室、談話室などがあります。施設によっては、病院やデイサービスセンターなどが併設されたケアハウスもあります。


[ケアハウスの費用]
入居一時金となる保証金が、一般型で約30万円、介護型で数十万~数百万円かかります。
月額費用には、家賃や食費、光熱費などの生活費、施設運営費や管理費などが含まれ、一般型で約6万~十数万円、介護型で約6万~20万円程度かかります。

上記の金額はあくまでも目安なので、施設によって異なります。

介護型には介護サービス費が含まれるため、一般型よりも月額費用は高くなります。ただし、一般型で介護が必要な高齢者の場合は、外部事業者に支払う介護サービス費が加算されるので、入居者の介護レベルを考慮し、結果的にどちらがお得かを考えましょう。


[入居の方法]
希望する施設に直接、必要書類を提出します。申し込みの前には施設見学が可能です。施設によっては体験入居できるところもあります。
一般型の入居に必要な書類は、入居申込書、健康診断書、住民票、身元保証書、収入証明書、年金証書などです。
介護型を希望する場合は、それらに加えて介護保険資格者証が必要になります。
施設によって多少の差があるので、入居を希望する施設の公式サイトを事前に確認するようにしましょう。
書類審査や面接などを受けて入居が決定した後は、初期費用などを支払い、契約締結後に入居が可能となります。


[ケアハウスのメリットとデメリット]
ケアハウスへの入居を検討しているなら、メリットとデメリットを十分理解しておく必要があります。

・ケアハウスのメリット
有料老人ホームなどと比べて月額費用が安いことが挙げられます。ケアハウスの入居は、所得や資産の少ない高齢者が優先されるため、少ない金銭負担で生活支援や介護サービスを受けられます。
介護型であれば、介護度が上がっても退去する必要がなく、介護度にかかわらず長く住み続けられる点がメリットです。

入居者には個室が与えられるため、一般型・介護型ともに、プライバシーが守られます。

栄養バランスを考えた食事が3食提供されるので、自分で食事を作る手間がかからない点もメリットです。

また、多くのケアハウスでは、レクリエーションを実施しているほか、カラオケや囲碁・将棋、理美容サービスなどの設備が充実しています。好きなことを楽しみながら生き生きと生活できるでしょう。

ケアハウスでは、食事や入浴の介助をしてもらえますが、基本的には自由に暮らすことができます。もちろん要介護度などにもよりますが、外出や外泊なども自由なホームが多いです。そのため、ご家族やご友人と出かけたり、旅行したりすることも可能です。


・ケアハウスのデメリット
入居条件には含まれるもののまだ介護の必要がない60代の人の中には、「ケアハウスでの共同生活になじみにくい」と考える人がいるかもしれません。

ケアハウスは有料老人ホームなどに比べると比較的安く入居できることが特徴ですが、その分人気も高いため、入居したくてもホームに空きがないことも少なくありません。少なくとも数ヶ月は見込んでおき、早めに探し始める必要があります。

自立型のケアハウスの場合、要介護度が高くなると退去しなければならない場合があります。自立型のケアハウスに入居する場合、ケガや急な心身の変化を想定しておく必要があるでしょう。


[大事な点]
軽費老人ホーム(A型・B型・ケアハウス)は介護保険上は「居宅」、住んでいる家として扱われるので、介護サービスを受けるときは外部の介護保険サービスを利用することとなります。

勉強になりました。
では、そろそろ具体的な選択肢を話し合おうと思います。

以上

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