⑨[介護ライブレポート]もうひとつのケアハウス
ここまでの状況を簡単に説明しておきます。
まず、義母は83歳、要介護2なので、第一優先の施設を「介護付き有料老人ホーム」にして、候補先を探しました。
もちろん、家族や義母本人の了解も得たうえです。
しかし、立地や利用料をチェックして、一次予選に残ったのは3施設だけ。うち、2施設は満室で何人かの待機者がいる状態。
候補先はもっとたくさん見つかると思っていましたが、予想に反して少ない結果でした。
結局、見学(詳しい話を聞きにいく)に行ったのは、2施設。この見学がどのような結果だったかは、以前のレポ―トで報告いたしました。
という訳で、今のところ、候補先で生き残っているのはただ1施設です。
このまま決めるのも「十分な検討」を行っていないような気がして、さらに候補先を探すことにしました。
いろいろ探してみると、見落としていた先がありました。
私が住んでいる市には、介護型のケアハウス(要介護になっても面倒をみてくれるケアハウスです)は1件しかありませんでした。
そこで、ケアハウスはあきらめて「介護付き有料老人ホーム」にしたのですが、なんと隣の市に介護型ケアハウスがあったのです。
ネットの検索で自分の住んでいる市だけを検索条件に入れていたため、ヒットしなかったようです。
住所を調べて地図で確認すると、隣の市といってもギリ通えることがわかりました。
早速、アポを取り、詳しい話を伺うことになりました。
面談は、ケアハウスの玄関脇にある応接セットで行われました。
大変わかりやすく、詳細に施設に関する説明をいただきました。
ちなみに、現在は施設内部の見学はコロナ感染防止のため実施していないとのことでした。
カミさんと一緒に話を聞いてみて、驚いたのは「月額利用料」です。
※ただし、これは「要介護度」「収入」「消耗品などの使用量」などで、かなり変動しますので、参考程度にお考えくださいね。
なんと、候補先の「介護付き有料老人ホーム」に比較してかなり安くなりそうなんです。
比較していた介護付き有料老人ホームとの細かい違いは、吹っ飛びました。
しかし、大きな問題が・・・。
それは、入所待ちの人が約10人ほどいること。
介護型のケアハウスは、数が少ないので待機者が多いことはネットの情報でわかってはいましたが・・。
どの施設でもそうなんですが入所待ちの場合、入所できる時期はわかりません。
しかも、ケアハウスは非常に軽度の要支援の方も入ってらっしゃいますので、平均の入所期間は長そうです。
このケアハウスの良いと感じた点はもうひとつ、複合型介護施設であることでした。
ケアハウス、デイサービスセンター、特別養護老人ホーム、ショートステイをほぼ同じ敷地内で運営されています。
ということは、ケースに応じて別の介護施設を利用できるかもしれません。
とりあえず、申し込みをして、入所待ちのお仲間に入れていてだきました。
このときに、「義母の状態によって早急に入所しなければならないケースがあり、その際には入所可能な他の施設に入るかもしれませんが、それでもよろしいでしょうか?」とお聞きしたところ、「全然、かまいませんよ」と快諾いただきました。
ご担当いただいたスタッフさんのやさしい対応で、自分の中では第一候補になりました。
これで、選択肢がやっと2つになりました。
[今回のポイント]
皆さまがネットで介護施設を探す場合、検索する地域の範囲設定にご注意くださいね。
ご自身が住んでいる街はもちろん、隣の街(候補範囲内なら)の施設もチェックしてみてくださいね。
追伸
義母はかなり離れたところにおりまして、主な通信手段は、携帯電話になります。
今回、介護施設を探すにあたり、候補先についても姉妹や義母の了解を得たうえですすめています。
当たり前の手順なんですが、義母の了解を得るのがなかなか大変でした。
これは条件面ではなく、「ケアハウス」「介護型有料老人ホーム」などを説明し、理解してもらうことです。
制度や施設の違いを誰でもわかるように説明するのは、かなり難しいと悟りました。
特に電話では。
遠く離れた親御さんと打ち合わせをする場合、「わかりやすい説明」はなかなか重要なポイントになると思います。
ネットや新聞・書籍などでわかりやすく簡単に解説した資料があれば、記録しておくとよいと思います。
以上
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