⑦[介護ライブレポート]施設の見学
義母の施設を探すにあたり、「介護付き有料老人ホーム」を第一希望に決めました。
いよいよ施設の候補を探して、見学するステージに突入です。
ご参考までに、我が家の施設探しの基本方針をご紹介します。
[施設探しの基本方針]
うちらが最初に重要と考えたのは、入所までにどれくらい時間があるか、介護のための資金はどれくらいかの2点です。
この「時間」と「金」がある程度はっきりすると、施設の選択範囲が決まってきます。
人気施設でも待機者が多ければパスですし、他の条件がバッチリでも入居・月額利用料が予算以上であれば選択できません。
次点として、免許のないカミさんの条件として「公共交通機関で通える範囲内」を設定しました。
この3つの条件を基に、ネットで一次候補を挙げていきます。
この中から、さらに詳しく調べて条件を比較し、勝ち残った施設にTELで見学のアポを取ります。
このコンテンツを作成している現在は、コロナの真っただ中です。(緊急事態宣言下です)
見学は実施不可かリモートなどの画像等で確認の施設がほとんどでした。
ネットで施設の選び方を調べると、「施設の食事風景を見学させてもらいましょう」とアドバイスされてました。
確かに、食事風景は多くの情報を入手できます。入居者が一同に集まりますし、実際の食事内容、個別対応などを見ることができますからね。
しかし、今はできるところはほとんどありません。
これは、仕方ありません。
だからと言って、「見学」を省こうとは思いませんでした。
必ず、現地へ行って拾えるだけの情報を入手しようと思ったのです。
たとえ、外観だけでも施設を見る。施設の周りも少し歩いてみる。
におい、音、雰囲気、陽当たり、車の通行量などを確認できます。
もしかすると、施設のスタッフと話す機会もあるかもしれません。この機会は、施設を訪問しないと得られません。
カミさんと私は、内部の見学ができないときこそ、少しでも多くの情報を得るために動くべきと考えました。
一人の耳目より二人の耳目です。
必ず、カミさんと一緒に出掛けて、可能なかぎり、直接話を伺うようにしました。
玄関から見えるものもできるだけチェックしました。
「必要条件を確認すること」と「実地検分」の2つが我が家の基本方針です。
[いよいよ見学へ]
まずはネットで候補先を調べます。
この作業は、わざと自分とカミさんと別々に行いました。
ある程度の候補先がでたところで、擦り合わせました。
数件の候補が合致しました。
この段階で話し合い、検討を重ね、とりあえず2件の施設に見学を申し込みました。
[候補施設A]
TELでアポを取り、現地に伺いました。
施設の方ではなく、施設を運営している会社の交渉担当の方に施設のご説明をしていただきました。
コロナ禍なので、施設の玄関で説明を聞きました。
最初に義母の状態を確認。
次のご施設の内容を教えていただきました。
・居室の設備、標準装備
・基本的な生活:食事・入浴・レクリエーションなど
・医療との連携
・利用料
について、わかりやすく話していただきました。
こちらからは、以下の点を質問しました。
・退去要件
・入浴回数
・持ち込める私物
・現在の面会の状態
打ち合わせ終了後、施設内を見学させていただきました。
コロナ禍なので、候補先の居室だけでしたが、大変参考になりました。
一ヶ月の献立表をいただき、終了です。
ご担当の方もご施設のスタッフさんも好感の持てる親切な対応で、候補のひとつと考えることにしました。
[候補施設B]
約束の時間5分前に到着、施設のインターホンを押す。
ところが、「見学者や入所希望の人に対応をするケアマネ」が不在だと言われました。キチンとアポを取ったのに。
ピンチヒッターのスタッフからは、ろくに説明もありません。いきなり「何か、ご質問はありますか?」と聞かれました。
「ご説明をしていただく担当の方は、私どもとのアポをご存じでしたか」と聞くと、「もちろん、知っておりましたが・・・」と歯切れのわるい返事。
コロナ禍のため施設内の見学はできませんが、タブレット端末で内部の様子を見せていただけるとのことでしたので、それをお願いすると「できません」との返事。誠意を感じることができなかったので、打ち合わせを終了しました。施設についてから、事実上3分間で終了。
ここは、満室で待機2人の施設でしたが、ご縁がないことを幸運と思いました。
この施設は、家からも近く、歩いて行ける場所に商業施設もあり、利便性は抜群です。
しかし、施設の対応は最低でした。やっぱり、実際に行ってみてよかったと思いました。
次は、施設の選び方について考察します。
以上