⑥[介護ライブレポート]要介護2!
⑥[介護ライブレポート]要介護2!
介護のプロのお友達からすすめられたのは「ケアハウス」
義母は「要支援2」
この介護認定のレベルで入所できる高齢者の施設は限られます。
状態が良くないことと今後のことを考えて、ターゲットは「介護型」のケアハウスに決定。
※「介護型」ケアハウス
ケアハウスには、「一般型」と「介護型」があります。
一般型ケアハウスは、独居生活に不安がある60歳以上の高齢者が入居できる高齢者向け施設です。
これに対し、介護型は独居生活に不安がある要介護度1以上の方が対象。
こちらは要介護度が上がったとしても住み続けることができ、看取りまで行ってくれる施設もあります。
早速、カミさんと住んでる街のケアハウスを片っ端から検索。
ケアハウスの検索条件に「介護型」「ケアハウス」を入れると、1件しかヒットしません。
あれ?
これは、介護施設の紹介サイトが施設を登録してないせいだろうと思っていました。
だがしかし、キチンと調べて愕然。
私の住んでいる街には、介護型のケアハウスは1件しかないことがわかりました。
確かに介護型ケアハウスの施設数が少ないことは、ネットにも書いてありましたが、まさか1件とは。
ちなみに私の住んでいる街は、人口200万を超える政令指定都市。
しかも、その1件は、空室待ちが15人! とほほ。
どうしよう?
そのとき、TELが鳴りました。
連絡は、義母のケアマネさんからです。
内容を聞いて、またもやアゴが外れそうになりました。
義母のケアマネさんから告げられた内容は、
「お母様の介護認定が変わりました。要支援2から要介護2に」という内容。
これは、思ったより状態が悪いことと入所を考える施設の対象を変えることを意味します。
何はともあれ、社会福祉協議会 「いきいきセンター」にTELしました。
現在の状況をざっと説明し、どの介護施設を選択したらよいのかを相談しましたが、答えはいただけませんでした。
あくまでもお手持ちの情報を提供するので、そちらでお決めくださいという返答。
もちろん、私自身が最終的に決断するつもりでしたが、欲しかったアドバイスや情報は残念ながら入手できませんでした。
ちなみに、ご担当の方からは、「要介護2」は一番施設への入所が探しづらいポジションと言われました。
これは、納得しました。
確かに要介護3以上なら「特養」も選択肢に入ります。
要介護度が低ければ、自立支援型の一時入居を選択できます。
つまり、自宅で自分で暮らすことを目標にした仮の入所が選択できるということ。
ここで、入手できた情報は、
・この街のケアハウス、特養の一覧
・施設の紹介センターのパンフ2部
紹介センターの中で「信頼できる会社」「オススメ」を聞いたが、「お答えできません」との解答でした。
これは予想どおり。
ちなみに、送付いただいた老人介護施設の一覧は、県や市のホームページからも入手可能なことがわかりました。
ネットは、このような時に力を発揮しますね。
今回、実際に連絡してみて「いきいきセンター」は、相談したい内容が具体的になった場合に連絡するところだとわかりました。
もしくは、介護の基本的な情報(具体的な疑問であれば)を教えていただくところのようです。
もう一度、「要介護2」で入所できる介護施設を確認し、再検討することにしました。
主な選択肢は、「介護型有料老人ホーム」「住宅型有料老人ホーム」「サ高住」の3つ。
幸い、義母は認知症ではないので、「グループホーム」は自動的に除外。
縁起でもないが、今後の要介護度が進むことも考えて、「介護型有料老人ホーム」を第一候補としました。
「住宅型」「サ高住」は、基本的に介護は外部に委託するシステムだからです。
なかには、要介護度が高くても受け入れてくれる住宅型もあれば、介護型でも疾患や重症度で受け入れができないパターンもあるので、あくまでも一般的な話。
[ポイント]
介護型有料老人ホーム、住宅型有料老人ホーム、サ高住の違いを簡単にまとめてみます。
・介護付き有料老人ホームとは
介護付き有料老人ホームとは、都道府県の指定(認可)を受けた有料老人ホームで、介護保険制度上では「特定施設(特定施設入居者生活介護)」というサービスに分類されます。
24時間介護スタッフが常駐し、掃除や洗濯など身の回りの世話や、食事や入浴、排せつなどの介助サービスが受けられます。
主に民間企業が運営しています。
【介護付き有料老人ホームのメリット】
24時間体制で介護が受けられる
少なくとも日中は看護師が常駐
料金は介護度による定額制なので、費用の大きな変動がない
介護サービスを多く利用しても、介護度に変更がなければ費用は変わらない
【介護付き有料老人ホームのデメリット】
介護サービスをあまり利用しなくても、介護度による定額の介護費用は発生する
希望があっても、デイサービスや訪問リハビリなどの在宅サービスは利用できない
・住宅型有料老人ホームとは
住宅型有料老人ホームは、施設スタッフによる食事・掃除などの生活支援サービスや見守りなどのサービスを受けることができる有料老人ホームです。
介護サービスはついていないので、自宅で介護を行う場合と同じようにケアマネジャーが作成するケアプランをもとに外部の介護サービスと契約をして必要なものを利用します。
必要な介護サービスだけを利用するので、介護度の低い方は費用を抑えることができます。もちろん、介護の必要がない元気な「自立」の方も入居可能です。
【住宅型有料老人ホームのメリット】
自分の状態に合わせて、デイサービスに通うなど介護サービスを組み合わせて利用することができる
介護サービスをあまり利用しない場合は、その分費用を抑えることができる
【住宅型有料老人ホームのデメリット】
ホームに常駐するスタッフが少ない場合がある
介護度が重くなりサービスを増やすと、費用も高くなる
介護サービスの利用頻度によって月々の費用が一定しない
各サービス提供事業者との契約などの煩わしさがある
・サ高住とは
サービス付き高齢者向け住宅とは、主に民間事業者が運営するバリアフリー対応の賃貸住宅で、サ高住、サ付きとも呼ばれます。
要介護高齢者が多く入居する有料老人ホームと異なり、主に介護認定が自立あるいは要支援・要介護高齢者を受け入れています。
日中は生活相談員が常駐し、入居者の安否確認やさまざまな生活支援サービスを受けることができます。
介護が必要な場合は、訪問介護など外部の介護サービスと個別に契約が必要となります。
しかし、サービス付き高齢者向け住宅には「一般型」と「介護型」の二種類があり、要介護度の重い方でも対応できる施設があるようです。
・「住宅型」と「サ高住」の違い
どちらも基本的には外部の介護サービスを受ける施設。では、何が違うのか?
「住宅型有料老人ホーム」は、居室や共有スペースを利用する購入する権利(利用権方式)と、生活支援サービスを受ける権利が保障される契約です。
一方、「サービス付き高齢者住宅」はあくまでも「賃貸住宅」であり、一般の賃貸住宅と同様に、敷金や保証金を契約時に払い借りる形式(賃貸借方式)です。生活支援サービスを提供する施設では、別途、サービス利用契約を行います。
「住宅型有料老人ホーム」は食事サービスや掃除、買い物代行などの日常的な生活支援サービスや、緊急時の対応などのサービスがついた高齢者施設です。
一方、「サービス付き高齢者向け住宅」はあくまでも賃貸住宅ですので、サービスは基本的に安否確認と生活相談だけです。安否確認はスタッフによる定期的な訪問または、ITシステムを使用する施設もあります。また、オプションで食事などの生活支援サービスを受けられるところもあります。
こんなところを比較して、「介護付き有料老人ホーム」を中心に探すことにしました。
以上