⑧[介護ライブレポート]施設の選び方

介護ライブレポート⑧施設の選び方

難しいテーマですが、施設の選び方について考察してみます。
前回は、施設の候補先をどのような方針で探したかを紹介しましたが、今回はその続編になります。

まずは、「時間」「金」「場所」の3条件をクリアした施設を探し、第一次審査を行いました。
第一次審査をカミさんと相談して、見学先を絞りました。

[第一次審査] キーワードは「時間」「金」「場所」
・時間(入所待ちの待機者)
・金(入居一時金、月額使用料)
・場所(交通アクセス)

最初からあまり厳しい条件下で検索すると、選択肢が少なくなると思い、我が家では3つの条件で調べましたが、この他に「口コミ」「経営母体」なども重要だと思いました。

施設への見学、スタッフさんへの面会を申し込んだあと、どのようなことを質問すればよいかを悩みましたが、チェック項目を決めておくと、最後に比較がしやすいと考えました。
取りあえず、自分が重要だと考える項目を書き出しました。
実際に、見学したり、アドバイスをいただき、項目が不足していた場合には、追加すればいいと思いました。
この項目は、スタッフの方への質問だけではなく、目で見たり、臭いをかいだりしたいろいろな情報を含んでいます。
ご参考までに私が考えた基本形を紹介しますね。

[施設のチェックポイント]
・入居一時金・月額利用料(実際に払う金額)

・持ち込める私物

・臭い(施設の内部と外部)

・目につくところの汚れ(廊下、ホールなど)

・手すり

・緊急通報装置の有無

・機械浴の有無

・スタッフの表情、身だしなみ、言葉つかい

・入居者の平均の介護認定度
・入居者の表情

・スタッフ、看護師の配置(特に夜間)

・医療機関との協力体制

・入居率

・見学の可否

・食事に関すること
 献立表
 個別対応(ミキサー、きざみ、介助)

・車椅子の汚れ

・食器

・入浴回数

・重要事項説明書の入手
 職員の定着率
 勤続年数
 有資格者の割合

・退去要件

・現在の面会状況

見学を実施した施設のひとつは、ここに挙げた項目のうち、半分以上は施設の説明の中で教えてくれました。


[難しいと思った点]
介護施設で働く友人、いわゆるプロの方に「いい施設」の選び方を聞くと、「やっぱりスタッフさんですよ」との返答。
激しく納得します。
しかし、難しいのはスタッフさんの良し悪しを判断することです。
一度や二度、TELや打ち合わせに行ったくらいで「スタッフの質」を見抜けるほど、私は人間ができておりません。
そこで、「実地検分」と「基本的な情報」を重視することにしました。

見学に制限がある今の状況では、少しでも多くの情報を入手することが判断のうえで、大切だと思ったのです。
いろいろなモノを自分の眼で見ること、スタッフさんと少しでもいいから話すことを心がけました。

書籍やネットで有料老人ホームの選び方については、「入居者が重視することを決めて、そのサービスが充実している施設を探すとよい」とする記事が多いようです。
これは、まったくそのとおりですが、他とは異なる特徴のあるサービスを実施している施設はそれほど多くないように思いました。
1施設だけ、整形外科の病院が経営母体なので、リハビリに特に力を入れている施設がありましたが、後は多少の違いはあれ、同じようなサービスに感じたのです。
このような特徴的な施設を探すのも重要ですが、基本的な内容をキチンと確認することを選択しました。
たとえば、月額利用料の実質的な料金、解約予告期間の定めなどです。後々トラブルにならないためには、施設で「重要事項説明書」をいただき、熟読することです。

最後に一点だけ、つけ加えておきます。
入所先を探す我々が少しでも「いいところ」を探したいと思うように、ご施設の方も同じように感じているのではないかと気づきました。
表現が難しいのですが、攻撃的な性格の入所者さんや超クレーマー的性格のご家族の方は、できれば避けたいと思っていると。
ご施設の方の印象が少しでも良くなるように、なるべく「いい子」に見せようということではありません。
取り繕ってもすぐにボロがでて、バレテしまうのがオチです。

そこで、こちらも心を開いて、すべて正直に話そうと思ったのです。(当たり前のことですみません。)
義母自身の現在の状況や性格、参考になりそうなエピソードをできるだけ詳しく話しました。
また、我々家族の考え方や希望も正直にお話ししました。

私の気の回し過ぎかもしれませんが、自分はこのように考えました。

施設選びは、本当に難しいですね。
これからも勉強していきたいと思います。

以上

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