⑤[介護ライブレポート]まずは家族の意思統一
[介護ライブレポート]⑤まずは家族の意思統一
我が家の在宅ひとり親問題
さて、介護保険制度の基礎の基礎を勉強し、介護施設の種類を把握したところで、具体的な選択肢を関係者に提案しようと思いました。
今回は、我が家の作戦会議の模様をこそっと紹介しちゃいます。
そもそも、「在宅」にしても「施設に入所」にしても、介護を受けるのは義母です。
ですから、まず義母の希望を聞くのが正しい順番と考えましたし、皆さんもこのように考える方、結構多いのではないでしょうか?
しかし、介護の勉強をして、家族で話し合うと、少しづつ考え方が変わっていきました。
まず、我が家で考えた選択肢は以下の3つ。
①我が家で義母を介護する「在宅」
②我が家の近くの介護施設に義母が入所する「介護施設」
③我が家で義母を介護しながら、短期の介護施設を利用する「在宅+介護施設」
我が家では、家族全員でミーティングを行いました。これまでの経緯も含めて、情報はすべて共有し、自分の思ったことを話してほしいとお願いしました。
私個人の考えは、「まず、我が家で在宅介護を行い、その間に良い施設が空くのを待つ」のが妥当だと思っていました。
実際に人気の施設では、入所待ちの人数が10人を超えている施設もあり、何ヶ月先になるのかわからないなと驚いたからです。
カミさんも同じように考えていたようです。
しかし、この案はミーティングの中で却下しました。
我が家で在宅介護ができるかどうかをシュミレーションしたのですが、その結果は「短期間ならなんとか」だったからです。
甘い考えで決めるのは、危険であると考えました。
また、プロの意見である「もし、介護施設を考えているのなら、直接入所したほうが良い。自宅でとりあえず在宅は、止めた方がいいよ。」というのも参考にしました。
介護の難しいところは、「終わりがいつかわからない」ことだと思いますが、人気施設の入所予定も正確にはわかりません。
自分たちで、どこまでできるかを考えた結果でした。
このミーティングが良かった点は、介護の基礎知識を勉強していたことでした。
これがないと選択肢すらわからなかったでしょう。
実は、真っ先に義母に相談するのを止めた理由がこれでした。
義母は、ネット環境もなく、小さな活字の本も現在は読めない状態ですので、介護の勉強などできません。
だから、希望を聞いたとしても「自分の子供の家で在宅介護をお願いしたい」以外の選択肢はないと思ったのです。
これをお読みの方からはお叱りをいただくかもしれませんが、まず介護をする側でできることを話し合い、そのうえで義母に最善の選択肢を説明しようと考えました。もしかしたら、もっと良い方法があったかもしれませんが、我が家では全員の同意のもと、この方針に決めました。
話し合った結果、選択肢は②「介護施設(現時点ではケアハウス)」になりました。
次に介護の負担(主に金銭的な)を分担することになる、カミさんの兄弟に連絡し、我が家でのミーティングの結果を報告しました。
もし、別の案があれば遠慮なく言ってほしいと。
この家でも、介護の勉強をして、いろいろと考えてくれたようです。
その結果、ウチの提案がベストと返事をいただきました。
介護施設の場合、何年入所するかはわからないので、もしも金銭的な負担が生じた場合、関係者で折半することも同意してもらいました。
これだけの準備をして、義母に提案するとあっさりと「施設でいいよ」との返答。
それだけ、体の状態が良くないのかもしれません。
とにかく、この返事をいただいた時点で、次の段階に進むことになりました。
以上
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