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社会の幼稚化が始まっている
昔、市場の競り人は一癖も二癖も有るような人が多かった記憶があります。各自独特の掛け合い型が有り、競りの前の挨拶で落ちやすくなったり、競りなのに欲しい人で分け合おうなんていうこともあったり。
面白かったのは、ニワトリが鳴くような掛け声で、もの凄いスピードで競りが始まり、その流れに乗るのが大変だったなんて事も。
面倒くささもありましたが、逆を言えばそういった扱い辛い人間味があって面白かった。
ここ数日、市場の現場にも新入社員が真新しい帽子をかぶってウロウロするようになりました。
新人の競り人も多く競売に立ちます。もたもた競りをしていると、参加している八百屋からヤジが飛んできます。
自分が最近感じるのは、市場全体がなんだか大学の延長のような、学生が運営しているような、幼い感じがとてもしています。抽象的な言い方ですが、なにか学校の中で学生がマニュアル通りに野菜を売っているような、サパサパとしているような、そんな感じです。人間臭いベテラン競り人が殆どいなくなりました。
この幼さ、幼稚化というのは市場の中だけではなく、今の社会全体にも言えるような気がします。
政治に関しても、なにか幼い、自分のことしか考えていない様な政治。高度な大人社会というのは、お互いの事を思いやる互助社会ですから、その真反対を行くような感じです。
世界に目を向けても、領土だの、権力だの、幼さ丸出しです。自分のことしか考えられない、後の事も全く考えていない、社会の幼稚化が加速しているしている感じがします。
利己主義な思いやりの無い社会。
社会の幼稚化。皆さんの周りでもそう感じませんか?
今回は、野菜市場という小さい社会で感じる幼さが、社会全体に目を向けても同じように広がっているのでは?というお話でした。