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【武術談義】一般人の護身術で使えそうで使えないのが空手の正拳突きという基本技法!

気がつけばずいぶん長いこと武術系の記事を書いていないんですよね。
そこで今回の記事は、久しぶりの護身術に関連して武術談義をひとくさり書いてみたいと思います。<この記事は約3分で読めます>

ほんとに振り返ると、ずいぶん長いあいだ武術や護身術関連の記事を投稿していなかったのよね。(^_^;)

これまでに投稿した護身術に関する具体的な記事は、こちらにまとめてありますので、こちらもご覧くだされば嬉しいです。(^_^)b


武術や護身術関連の記事が遠のいていた理由を考えると、語り出せば長くなってしまうので尻切れトンボの記事になるのもなぁ・・・なんていうのが一つと、そもそも武術や護身術関連の読者ニーズが低いっていう思い込みよね。

なもんだから一般受けしそうな記事ネタやら、ちょいとした疑問や懸念などの思いつきネタに加えて、どうしてもnoteの運用面でお役に立てるような記事をなんて考えて、そっち系が中心になっちゃったんですよ。(´д`;)


おまけにnoteの運用面のことで言えば、これまでの実践経験が積み上がっていくもんだから、書く記事が偏りがちに感じてしまった挙げ句に、とうとうnoteマネタイズゼミナールというサブアカウントまで開設してしまった。

このサブアカウントを始めたせいで、毎日の記事投稿が2本ずつになっちゃって、ますます時間が足りなくなってしまいましたよ、とほほですよ・・・。

とは言っても、ぼやいてばかりいるわけにもいかんので、気を取り直して書く記事にバリエーションを付けていこうかな、なんて思い立ったんでこうやって記事にしようとしておりまする。


そこで今回は、久しぶりの武術談義にしてみようと思います。(^_^)b

さてと、はっきり言って武術談義と言うほどの内容じゃないのだけど、まぁ関連することなので気楽に読んでくだされば幸いです。


タイトルにした一般人の護身術で使えそうで使えないのが空手の正拳突きという基本技法!っていうことで話を進めたいと思います。

まず、一般の人からすれば(大半の空手家もそうかも知れない)空手は両手や両足などの身体各部を武器として活用し、徒手空拳といわれるように素手で闘う技法体系で構成されている武術・武道という理解だと思うのよね。

これは特に間違っているわけではなく、まったくその通りなんだけど、この空手を一般人が護身術に活用するという観点から見た場合は、身体各部を武器にするということを少し考え直す必要があるんですよ。

空手道の稽古に励んでいる人ならそんな心配はいらないのだけど、ここでは素人から護身術を学ぶという人たちの立場で、この記事の話を展開していることなので、そのつもりで読んで欲しいのです。


まず空手道の修行者だと、日頃の稽古で身体各部に受ける打撃や蹴り技の衝撃をこらえたり、衝撃そのものを上手に吸収して和らげたりする技術が備わっているうえに、ショックに対する耐性も鍛えられいるわけですね。

だけど、護身術を習得しようという一般人の場合は、そんな衝撃に耐えられるような稽古もしていなければ、身体能力の面でも鍛錬不足で弱々しい身体の場合がほとんどだと思うんですよ。

なので、日頃から空手で両こぶしや手首を鍛えているならともかく、そうでない一般人にとっては空手の代表的な技の正拳突きなんて、使えないし使っちゃ危ないということなんですね。

正拳突きの要は拳(こぶし)にあるのではなく、手首にあると言ってもいいくらい、突いた時の衝撃を受け止める手首の強さに左右されるので、一般人が真似しても手首を傷めてしまうのがオチというもんです。

そういった点から一般人が習得する護身術の場合は、正拳突きを推奨しないという姿勢でいるわけです。

そもそも、自分の身体を護るのに何枚もの板を割ったり、瓦やレンガやブロックを割るほどの威力を身につける必要なんて、無いんですからね。

ましてや拳ダコができるくらいに拳を鍛える必要はありませんし、そんな拳ダコをつくってしまうと因縁を付けられたり、そういう類いの人たちが絡んでくるかも知れないので、災厄を呼び込むことになっちゃいかねません。

護身術ではできるだけ被害を最小限にとどめながら、襲ってきた相手から逃れることが最善策なわけですから、防護のための格闘術を心得ていればいいのですね。

何も相手をノックアウトしたり、気絶させたりする必要は無いのです。
相手に戦意喪失させるだけの有効な防御ができれば、それで用は足りるわけです。

また不用意に正拳突きで相手の頭部や肘などの硬い骨を突いてしまうと、自分の拳の指を骨折する恐れさえありますんで、そういった点でも正拳突きは使っちゃいけないということですね。

そもそもの武術論でいっても・・・ってあくまでも個人的な見解ですけど、正拳突きで拳を強く握ると、前腕の筋肉が緊縮してしまいスピードのある突きを出しにくくなるんですよね。

有効打撃という武術的な観点からみて強く握れば握るほど、突き出すピードが鈍化する、正拳突きが萎縮するという矛盾をきたしてしまうんですよ。

そもそも敵となるのが人間を想定するのなら、一番硬い人体の箇所は頭蓋骨や肘などの骨格になるわけで、そこを壊す目的があるのなら正拳を鍛えることに合理性が出てくるかも知れないけど、そうなると殺人行為ということ。

ルールにもとずいた競技試合でも、ボクシングの場合はグローブ着用だしグローブの中では、拳は握っていないのですね。

タマゴを握るように軽く開きぎみの拳を、相手に当てる瞬間にギュッと固めて威力のあるパンチを繰り出すわけですが、ガチガチに握りこんでいないからこそスピーディーなジャブや、ストレートやフックが打てるわけですよ。

当てる瞬間に握りこむほうが打撃力もスピードも増すということですね。

こういったことを踏まえて導き出せることが、一般人が護身術で手技を使うのなら、正拳突きは危険だし合理的では無いということです。

では一般人が護身術で有効な打撃を与えるのに使える手技って、いったいどういったものなのか?

次回はこの続きとして一般人が護身術で空手の技法を使うのならということで、正拳突きよりもオススメの合理的な手技を紹介したいと思います。


ということで、今回は一般人の護身術で使えそうで使えないのが空手の正拳突きという基本技法!という武術談義でした。


では!

ちゃちゃっと護るも  のほほんと。



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